阪神・石井大智投手が27日、兵庫・尼崎の2軍施設「SGL」でリハビリを開始し、左アキレスけん断裂以降初めて、公の場で心境を明らかにした。左足を厳重に固定し、松葉づえを使用しながら報道陣の前に現れた。

約8分間立ったまま取材対応。今の心境を問われると「やるしかないので」と冷静に先を見据えた。

 石井は沖縄・宜野座キャンプで行われた11日の紅白戦で、無死一、二塁から右前打を浴び、本塁へカバーに入って左足で踏ん張った際に負傷した。断裂の瞬間は「ブチッていうか、バァン!みたいな音がした」と回想。「(けがをしてすぐは)詳しいMRIっていうところではなかったので、診察を進めていくなかでそういうことになったというところで。ドクターとトレーナと話し合って手術ということになりました」。一日でも早い復帰のため、早急に手術に踏み切った。

 負傷後には、同じ部位を断裂した伏見に助言を仰いだ。「沖縄にいる時点でお話を聞いて、治療や手術、リハビリの過程とかもいろいろアドバイスをしてくださった」。涙ながらに石井の復帰を願った藤川監督には「今年は阪神タイガースにとってもすごく大切なシーズンで、僕も覚悟を持って臨もうとしていた。そこに戦力として戦えないことにすごく申し訳ない気持ちだけです」と頭を下げた。

 全治は未定でSGLを拠点に治療、リハビリを重ねていく予定。

「別にこれは誰かに与えられた試練でもないと思うし、起こったことに対して自分が今できることをやるしかない。前向きではないですけど、選択としては一つしかないので。復帰に向けてがんばるだけ」。昨季50試合連続無失点記録を樹立した右腕が、再びスコアボードに0を並べる日を待つ。

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