昨年11月に火災で急死した歌舞伎俳優の片岡亀蔵(かたおか・かめぞう、本名・片岡二郎=じろう)さん(享年64)のお別れの会が27日、帝国ホテル東京で開かれ、八代目尾上菊五郎や市川中車ら歌舞伎・舞台関係者のほか、一般のファンも参列した。

 祭壇はマムやストック、トルコキキョウなど4000本の花々で彩られた。

緑中心で構成され、遺影(2023年8月撮影)の近くには、“亀の甲羅”をイメージした円形の祭壇花も作られた。

 会場には亀蔵さんが愛用していたのれんや楽屋の鏡台などが展示。趣味だったEPレコード計2000枚も展示され、実際に使用していたレコーダーで、サザンオールスターズや昔ながらの洋楽など、幅広いジャンルの曲が流された。参列者には、亀蔵さんが好きだった日本酒の「寒北斗」が配布されるなど、故人の思い出が詰まったお別れ会となった。

 妻の片岡明美さんは、「生前、どんなに皆様から愛されていたかを身にしみて感じている。(亡くなる)翌日には、春風亭一之輔さんとの対談が入っていて、2日後には京都で(八代目尾上)菊五郎さんの襲名披露があった。意気込んでいたので、本人が一番青天の霹靂(へきれき)だったと思う。あと1週間で歌舞伎役者として60周年だった。1週間がすごく切ない」と悔やんだ。

 また「片岡亀蔵、こんな役者だったなってそれぞれ思っていただけたらありがたい。よく『亀蔵十種は何ですか』と聞かれるんですけど、皆様の中で、トップ10を決めていただけたら」と語り、「歌舞伎界がものすごく勢いがある。劇場に(足を)お運びいただいて、『歌舞伎面白いじゃん』『わかりやすいじゃん』みたいに思っていただきたい」と歌舞伎界の更なる発展を願った

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