全国の40~50代男女1,000人を対象に行われた「葬儀社選びの不安に関する調査」で、 契約前に知りたい情報として「お布施・食事代まで含めたリアルな支払い総額の実例」を選んだ人が507人、全体の50.7%で最多になった。これは、葬儀費用に対して“具体的な実例”に基づいた情報ニーズが強いことを示す結果だ。

株式会社ディライトが行った調査ではまず「費用の不安」を聞いたところ、 38.8%の人が「結局いくらが相場かわからず比較できない」と回答し、費用の不透明さが最大の不安要因として浮かび上がった。この回答は、実際の支払い総額が分からないことで比較検討が難しく、選択時の不安につながっていることを裏付けている。

また、葬儀手配における精神的・実務的な負担についても質問が行われ、「悲しむ暇もないほど事務手続きや電話連絡に追われる」と回答した人が27.3%にのぼったほか、「何が正解かわからず判断ミスが怖い」とする声も22.5%あった。こうした結果は、費用だけでなく手配全般への不安も広く共有されていることを示している。

加えて、調査対象者のうち葬儀手配の経験がある人は全体の2割弱だが、経験の有無を問わず多くが「費用の全体像を知りたい」と考えている点も注目される。特に総額の実例に対するニーズは、実際の支払い額がどの程度になるのかイメージしにくいという現実を反映しており、カタログ価格や基本プランの一覧だけでは満足できない消費者心理がうかがえる。

今回の調査は、葬儀社を選ぶ際の最大の不安が費用の不透明さにあり、 その不安解消のためには実際の支払い総額の事例提示が求められている という実態を示している。葬儀費用に対する具体的な情報提供が今後の選択支援につながるとの指摘が強まる結果となった。

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