ノルディックスキーの日本勢は、ジャンプ陣が個人で3つ、混合団体で1つの計4つのメダルを取りお家芸復活を印象づけた。男女で新星が誕生したのは大きな成果。

今後若手が伸びてくれば、さらに選手層が厚くなり、4年後への期待も大きい。担当の松末守司記者が総括した。

 ジャンプ陣は大きな成果を示した。男子の二階堂蓮(24)=日本ビール=は、個人ノーマルヒル(NH)銅、同ラージヒル銀を獲得し、銅メダルを獲得した混合団体でもチームの原動力になった。男子は長く22年北京五輪の個人NH王者の小林陵侑(チームROY)一人に頼り切りだったが、日本が待望してきた新星が誕生し、二枚看板ができあがったのは大きい。

 エースの小林も肩の荷を下ろせる。後輩の活躍を刺激に相乗効果が生まれるのは心強い。作山憲斗コーチは「五輪にきても1試合1試合成長している。銀メダルで悔しがれるのが幸せ。次の五輪につながる」と二階堂を高評価している。

 ただ、4枠ある代表枠を男子は「3」しか確保ができなかったことは重く受け止める必要がある。今回、若手の有望株、小林朔太郎(雪印メグミルク)らが五輪シーズンの緊張感からか、W杯で苦戦した。

世界で実力を発揮するためにはやはり場数を踏むしかない。若手には早くから下部のコンチネンタル杯を含め、世界大会を入れ替わりでどんどん転戦させ、時に将来性豊かな選手の大抜てきなどがあってもいいのではないか。

 女子も伊藤有希(土屋ホーム)、高梨沙羅(クラレ)の次が待たれたが、ようやく丸山希(27)=北野建設=が、個人NH、混合団体で銅メダル。選手層が厚みを増した。4枠を確保した女子は、五輪を逃した宮嶋林湖(松本大)、一戸くる実(雪印メグミルク)ら次世代も虎視眈々(こしたんたん)と上位を狙っており、次の五輪にもつながっていくはず。

 ジャンプ陣は金メダルには届かなかったが、6種目中4種目でメダルを確保する躍進。30年五輪では、選手層も増した「シン・日の丸飛行体」が、72年札幌五輪以来の表彰台独占も決して夢物語ではないはずだ。(松末 守司)=おわり=

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