巨人・則本昂大投手(35)が27日、内海哲也投手コーチ(43)とのマンツーマン特訓で大きな手応えを得た。那覇キャンプ最終クール3日目にゴムチューブを用いた練習法で投球フォームを修正。

球威アップへの糸口を見つけ「現状維持は退化」と貪欲に進化を求めた。

 噴き出す汗の量に充実度が表れていた。ブルペンに響く「ナイスボール!」の声。則本は立ち投げで確認作業を終えると、見守っていた内海コーチとグータッチをかわした。「昨日(26日)やって感覚がめっちゃよかったので、今日もお願いしますと」。連日の個別特訓で表情が晴れた。

 走り込み後に始まった約20分のマンツーマン練習。紫色のチューブを腰や軸となる右足、踏み込む左足に巻きつけ、マウンドから本塁方向へ体重移動する際にコーチがそれを強く引っ張る。「並進のスピードが弱いことが今の課題。それを内海さんも思っていた」と3種類以上のドリルを反復して体に覚え込ませた。

 26日の練習中に現状の課題を相談。これまで山崎や井上らも取り組んできた独自メニューを提案された。

「一番それに合うタイプの選手だなと思っていたので、タイミングとしては今かな」と同コーチ。3月のオープン戦まで時間がある今、矯正に踏み切った。

 新天地では3年ぶりに先発へ復帰する。長い回を投げ抜くには余力を残しながら打者を押し込む球威が必要となる。追求する並進速度は球速などにも直結すると考える。「そこが出れば力感なく強い球が放れると思う。若い頃はできていたことが、最近あまりできなくなってきていた。内海さんも『年齢を重ねるごとにできなくなった』と」。下半身主導のフォームを手に入れるために工夫した。

 通算135勝を挙げ、40歳まで現役を続けた内海コーチ。ルーキーイヤーの13年には日本シリーズ第1戦で8回10K2失点と熱投しながら投げ負けた相手で「大レジェンド」と尊敬する。「アドバイスや見る目は間違いないので。

(この先も)信じてやっていっていいかなと思います」と全幅の信頼を寄せ「まだ1か月しかたってないけど、2人は僕にとってすごく大きい存在」と杉内チーフコーチを含め、感謝した。

 22日の中日戦(北谷)で2回完全デビューを飾るも慢心はなし。「現状維持は、退化なので。常によくなるように頑張っていく」。1か月後の開幕に向け、内海塾で確かな収穫をつかんだ。(堀内 啓太)

 【村田 真一Pointo】 このキャンプを通じてずっと好印象だったのが、則本やね。「まだまだいい球を投げてるなあ」って。スピードもあるし変化球にもキレがある。心配だったのは昨年までの2年間はリリーフやったからスタミナ面やけど、宮崎からずっと、数多く投げ込んでるからね。その中で強化ポイントに挙がったのが、その並進運動なんやろね。

 角度はなくても、浮き上がる直球が特徴の投手だし、リリースの瞬間まで、いかに勢い付けて、力を伝えられるか。内海コーチの経験が効果的な練習を生んでると思う。

25試合登板を期待しているし、2ケタは勝ってほしいな。(スポーツ報知評論家・村田 真一)

編集部おすすめ