卓球 ◇WTTシンガポール・スマッシュ 第7日(28日、シンガポール・OCBCアリーナ)

【シンガポール28日=宮下京香】女子シングルス準々決勝が行われ、今年の全日本選手権4冠で世界ランク6位の張本美和(木下グループ)は、同2位の王曼昱(おう・ばくいく)=中国=にゲームカウント2―4で敗れ、4強入りは果たせなかった。過去の対戦で10戦全敗していた天敵の“壁”にまたしてもはね返され、日本勢初のグランドスマッシュ制覇の夢は破れた。

 第1ゲーム(G)は6―3からエッジボールに、相手が映像判定を要求し、6ー4。そこから張本はリズムを崩し、逆転されて8―11で落とした。0―2で迎えた第3Gは張本の10―9から相手にフォールトの宣告。相手は映像判定を要求したが、判定は覆らず11―9で取り、ゲームカウント1―2。ここで美和がメディカルタイムアウトを取った。試合中には、股関節を手で押さえ、顔をしか目る場面もあった。状態が心配された中で第4Gは5―11で落としたが、第5ゲームはゲームポイントを握った10―8から粘られながら、最後はチキータで攻めきり、14―12で接戦を制した。だが、第6Gは6―11で敗れ、金星はならなかった。

 17歳の張本は、昨年に5月の世界選手権個人戦準々決勝で0―4で完敗するなど、王とは6度の対戦があった。長身176センチから繰り出すパワフルな攻守を持つ王は、「日本勢キラー」としても知られる。同大会で敗戦後に張本は「改めて強さを感じた。全体的に言うと、全ての技術で勝てるものがなかった」と攻略への思いを強めていた。

直近では、今月8日のアジアカップ準決勝で対戦し、ゲームカウント2―2の第5ゲームから王の猛攻に遭い、2―4で敗戦。約3週間ぶりのリベンジマッチに燃えていたが、悔しい敗退となった。

 同日夜には、24年パリ五輪銅メダルで世界ランク10位の早田ひな(日本生命)が同1位の孫穎莎(そん・えいさ)=中国=に挑む。

 ◇シンガポール・スマッシュ 世界ツアー「WTT(ワールド・テーブル・テニス)」において最も格付けが高いグランドスマッシュ。年間で最大4大会。今年は6~7月に米国、8月に欧州、10月にも中国で開催。男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの5種目を行い、世界ランクに関わるポイントも大きく、各種目優勝で2000ポイント。賞金総額は155万米ドル(約2億4000万円)、シングルス優勝者には、賞金10万ドル(約1500万円)。

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