卓球 ◇WTTシンガポール・スマッシュ 第7日(28日、シンガポール・OCBCアリーナ)

 【シンガポール28日=宮下京香】女子ダブルスで、早田ひな(日本生命)、張本美和(木下グループ)組が、日本勢初の大会制覇を果たした。決勝で長崎美柚(木下アビエル神奈川)、韓国エースの申裕斌(しん・ゆびん)の国際ペアをゲームカウント3―0で退けた。

国際卓球連盟(WTT)主催大会で最高位のグランドスマッシュでの頂点は、全5種目を通じて日本勢初となった。

 早田、張本組は第1ゲーム(G)を11―9、第2Gを11―8で連取し、優勝に王手をかけた第3Gも11―7で制した。

 優勝を決め、早田は「まさか初めてWTTの大会で張本選手と組んで優勝できるとは思わなかった。楽しいダブルスの時間だったので、もっと試合をしたかった。まずは優勝できてホッとしています」と笑み。張本も「早田選手と組む初めての大会だったので、まずは相手が誰であろうと自分たちのプレーを心がけました」と振り返った。

 25歳の早田と17歳の張本の8歳差の“ひなみわ”ペアは、女子日本代表の中沢鋭監督の提案で、組むことが決まった。5ゲーム制の試合では、銀メダルを獲得した24年パリ五輪団体戦決勝以来のペアリングで、昨年の混合団体W杯では1ゲームだけ組んでいた。3年連続で全日本選手権決勝カードのダブルエースのペアリング。世界ランクに関わるポイントが高い大会で、28年ロサンゼルス五輪を見据えても注目を集めた。

 ひなみわペアを引っ張るのは8歳下の張本で、準決勝後に早田は「張本選手に助けられた。意思疎通ができてきているんじゃないか」と話していた。

張本も「いいところがいっぱいあった」と手応えを語っていた。今大会ではあえてベンチコーチを入れず、練習から試合まで戦術や感覚の意見をぶつけ合った。卓球脳にたけた2人が繰り出す戦術展開も勝ち上がりにつながった。

 早田は同日夜にシングルス準々決勝も控え、世界ランク1位の孫穎莎(そん・えいさ)=中国=に挑む。

 ◇シンガポール・スマッシュ 世界ツアー「WTT(ワールド・テーブル・テニス)」において最も格付けが高いグランドスマッシュ。年間で最大4大会。今年は6~7月に米国、8月に欧州、10月にも中国で開催。男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの5種目を行い、世界ランクに関わるポイントも大きく、各種目優勝で2000ポイント。賞金総額は155万米ドル(約2億4000万円)、シングルス優勝者には、賞金10万ドル(約1500万円)。

編集部おすすめ