◆練習試合 巨人4―2サムスン(28日・那覇)=特別ルールで延長11回まで=

 一塁側ベンチから響いた“歓声”が、松本の卓越した打撃技術の証しだった。俊足の浦田が出塁し、3回2死一塁で迎えた第2打席。

「守備位置を見渡して、(二塁手が盗塁を警戒して)極端にベースに寄ってたのが見えた」と狙い通りに逆方向へ転がしたゴロは、測ったように二塁手のグラブの先を抜けて右前へ抜けた。技ありの一打が実戦11打席目で初安打となり「ヒットが出ることに越したことはない」と胸をなで下ろした。

 巧打の次は強打だ。1―1の5回2死二塁では124キロの内角高め変化球を強振し、三塁線を破る痛烈な適時二塁打。「カウントも整っていましたし引っ張り気味じゃないですけど、反応でいいところに飛んでくれた」。初の2番起用となった22年首位打者が、引き出しの多さを示した。

 新天地で初の春季キャンプ。フリー打撃では坂本、丸と同組で回ることが多かった。打ち終わりで自ら歩み寄り、身ぶりを交えて打撃論を交わす姿があり「勇人さん、丸さんがいるのはすごくプラス。一緒に練習させてもらえてヒントが得られたり、気になったことをすぐ質問できる環境を先輩2人もつくってくれた。すごく充実した1か月になりました」。若手野手が多い日本ハムでは年長者の立場。

経験豊富な先輩に教えを請える新鮮な環境を意気に感じ1か月を駆け抜けた。

 外野陣は丸、キャベッジの実績組に昨季台頭した中山と佐々木、ドラ4の皆川も猛アピール中。阿部監督が横一線を強調する定位置争いは激しさを増している。「みんなアピールする気持ちでやっていると思うので、僕も負けずに。開幕まで約1か月あるので、結果と内容にこだわっていきたい」と松本。指揮官から外野陣のリーダーとして期待される新背番号9が、開幕に照準を合わせて調整を続けていく。(内田 拓希)

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