西園正都調教師(70)=栗東=は、最終日に11頭出しの大攻勢をかけたが、勝利をつかむことはできなかった。ラストランとなったJRA通算8873戦目、中山12Rのビッグドリーム(牡5歳、父ビッグアーサー)は直線で一度完全に抜け出したが、最後に差される形の2着。

「勝ったかと思ったけどなぁ」と切り出しつつ、55年にわたるホースマン人生に「悔いはないです」ときっぱり言い切った。

 自身は引退しても、息子の翔太調教師がすでに開業。惜敗だったビッグドリームも3月から管理予定の息子が「西園」の名を引き継ぐ。「祖父の代から、この世界にいます。これから先も息子が夢を紡いでいってほしい」。G1・4勝を含むJRA重賞32勝を挙げたトレーナーは、ウィナーズサークルに残ったファンに何度も頭を下げつつ、笑顔で競馬場を後にした。

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