◆報知新聞社後援 東京マラソン(1日、東京都庁スタート~東京駅前行幸通りゴール=42・195キロ)

 昨年大会の覇者、タデセ・タケレ(23)=エチオピア=がゴール直前までの大混戦を2時間3分37秒で制し、連覇を果たした。昨年12月のバレンシアマラソンで3度目の日本記録(2時間4分55秒)をマークした大迫傑(34)=リーニン=が2時間5分59秒で日本人トップの全体12位。

「山の名探偵」の愛称を持つ早大の工藤慎作(3年)は2時間7分34秒で日本人5位の全体20位だった。

 日本人6位以内で2時間9分以内、あるいは順位に関係なく2時間6分30秒以内で、MGC(28年ロス五輪マラソン日本代表選考会、27年10月3日、名古屋)の出場権を獲得した。28年ロス五輪から新たに「ファストパス」が設けられ、27年3月までに指定大会で男子は2時間3分59秒、女子は2時間16分59秒を突破した最上位選手は、MGCを待たずに代表に内定する。

 2005年ヘルシンキ世界陸上男子マラソン銅メダルの尾方剛氏(52)=広島経大監督=は、ベテランの大迫、新鋭の工藤に対し、2時間3分台のチャレンジを期待した。

※※※※※※※※※※※※

 大迫はバレンシアマラソンから3か月という短い期間で、今、持っている力を最大限に出した。プレートが入った厚底シューズによって、以前より、疲労が軽減され、回復を早めることができると推測できる。大迫は「3か月の間隔でこれだけ走れる」ということを体感できたと思う。間隔をとって練習を積めば2時間3分台を出せる手応えをつかんだだろう。

 前日本記録(2時間4分56秒)保持者の鈴木健吾(横浜市陸協)は30キロから積極的に動いた。大迫には競り負けたが、鈴木健吾らしさを見せてくれた。復帰戦としては上々。次のマラソンにも期待したい。

 初マラソンの工藤は収穫も課題も得られた。35キロで足をつってしまったことでマラソンの厳しさや難しさを知っただろうが、それ以上に2戦目以降に可能性を感じたはず。今回、MGCを獲得したことで、次は思い切って、2時間3分台にチャレンジしてほしい。

 日本勢は2時間5~6分台がスタンダードになった。確実に底上げはされている。ただ、この日も序盤で海外勢の集団とはっきり分かれたように、世界のトップレベルとはまだ差がある。世界と勝負するためには、2時間3~5分をスタンダードにしなければならない。

編集部おすすめ