◆明治安田J2・J3百年構想リーグ▽第4節 岐阜2―1札幌(28日・大和ハウスプレミストドーム)

 岐阜戦はホーム開幕戦ということで、僕も楽しみにして会場に向かった。試合の入りも悪くなかったし、みんな戦ってはいたが、プロの試合っていうのはそこだけではない。

もっとゴール前でプロフェッショナルな仕事をする姿が見たかった。

 札幌のボール回し自体は確実にうまくなっている。ボール保持者がフリーになることが多いのはその表れだ。ただ組み立ては良いのだが、ゴールが近付くと急にアイデアがなくなってしまう印象。シュートにしてもボールが来たから慌てて打とうという感じだから、枠をとらえられない。好機の際、ゴール前にただ入ってくれば良いというわけではない。どういう体勢なら決めやすいか、そこを考えた入り方をしないと。

 相手が引いている状態のゴール前で、何メートルも自分の前が空くことなどない。ただボール1個2個分を作るだけで、パスは出てくるし、絶好機になるもの。前に出るふりをして一歩ステップバックするだけで、相手DFとの間隔はできる。その1つの動きで前の見え方は変わってくるし、狙えるゴール枠は広がってくる。それを意識するだけでゴールの確率は上げられる。

 現状打破へ、FWの選手は常にDFの背後を取る動きをし続けてもいい。今は前の選手も下がってボールを受けにいく場面が多すぎる。まず裏を狙わないと相手に怖さは与えられないし、前に出ると見せかけてもらいにいったりすれば、相手の動きを一瞬止めることもできる。福森や朴はうまくためを作りながらボール供給ができているが、前線の選手も同様にタイミングを考えてプレーしないと。

 何をされたら相手は嫌がるのか、練習から常に意識して取り組んでいけば自然と分かってくるもの。1テンポ変えたり、もう一工夫することで道が開けるということを、今一度、考えて欲しい。(吉原 宏太、1996~99年札幌FW)

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