将棋の藤井聡太棋王=竜王、名人、王位、棋聖、王将=に増田康宏八段が挑戦する第51期棋王戦五番勝負の第3局が1日、新潟・新潟市の新潟グランドホテルで行われた。先手の藤井が122手で敗れ、シリーズ1勝2敗でカド番となった。

 戦型は角換わりで、序盤は互角。中盤は攻め合いで藤井が優勢だったが、王手をした残り10分を切ってから増田が逆転した。「何か手段がありそうかなと考えていたけど、見つけられなかったのは残念でした」と振り返り、「終盤の一番大事なところでやってはいけないミスが起きてしまったので、こういうことがないようにしないといけない」と反省を口にした。

 藤井は同時並行で進行する第75期王将戦七番勝負でも、第4局まで終えて挑戦者の永瀬拓矢九段に対し、1勝3敗。棋王戦だけでなく、王将戦でもカド番となり、厳しい状況が続いている。

 棋王戦第4局は15日に栃木・日光市の「日光きぬ川スパホテル三日月」。その1週前の8、9日には王将戦第5局が栃木・大田原市の「ホテル花月」で指される。さらに番勝負以外でも2期連続獲得を逃している叡王戦本戦トーナメント準決勝(永瀬拓矢九段戦)が5日に行われる予定で、過密スケジュールとなっているが、次局に向け「ここまでよくないので、少しでもよくしていけるように頑張りたい」と意気込んでいた。

 一方、勝利した増田は2勝1敗で自身初タイトルに王手。「中盤以降はよく分からない展開だったけど、最終盤間違えずにさせたのは成長できたかな」とうなずいた。なお、番勝負初挑戦となった前期の棋王戦では、増田が藤井に0勝3敗で敗れていた。

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