宝塚歌劇の舞台人・タカラジェンヌを育成する宝塚音楽学校(兵庫県宝塚市、中西達也校長)の第112期生の卒業式が2日、同校で行われ、2年間で歌劇の基礎を学んだ40人が巣立った。記念撮影ではそれぞれ、予科生から贈られたスミレ色のブーケを手に、笑みをこぼした。

 首席で小林一三賞を受賞した國宗美花(くにむね・みか)さん=大阪府大阪市=は式典終了後、「今この学びやを旅立つと思うと寂しい思いでいっぱいですが、これからも頑張ろうという気持ちです」と卒業生を代表してあいさつした。國宗さんは娘役志望。憧れのスターに元雪組トップ娘役で、女優の真彩希帆の名を挙げ「見に来てくださったお客様が帰り道に見に来てよかった。明日から頑張ろうという、そういったハッピーな気持ちをお届けできるような娘役になりたいです」と決意表明した。男役志望の赤井七海(あかい・ななみ)さん=大阪府茨木市=は元雪組男役スターで女優の和希そらを憧れの先輩に挙げ「ただひたすらに稽古を積み重ねて、力強く、芯のある男役になりたいと思います」と宣言した。

 男役志望の小寺環菜(こてら・かんな)さん=三重県津市=は、今は亡き元花組トップスター・大浦みずきさんや、元星組トップスター・紫苑ゆうが目標。「111年間つないでこられた、素晴らしい宝塚の伝統を紡いでいける男役になりたいです」とニッコリ。また、吉田今日花(よしだ・きょうか)さん=東京都港区=は元星組トップ娘役・妃海風の名を挙げ「明るく、エネルギッシュで、何色にも染まれて幸せをたくさんお届けできる娘役さんになりたいと思っています」と力強く話した。

 中山校長は式辞で「改めて社会人となり、プロとして舞台に立つことになるその厳しさを自覚し、覚悟を持って進んでいっていただきたいと思います」と激励。また歌劇団の村上浩爾(こうじ)理事長も、「皆さんに舞台で輝く舞台人になってほしい。歌劇団を卒業した後でも、社会人として皆さんが周囲から尊敬され、頼りにされる人や、周囲の人を元気づけたり、勇気づける。そういう社会人になっていってほしいと思っています」とエールを送った。

 40人はこの日午後、宝塚歌劇団に入団。5月23日に宝塚大劇場で開幕する宙組公演ミュージカル・ロマン「黒蜥蜴」、「Diamond IMPULSE(ダイヤモンド インパルス)」で初舞台を踏む。

編集部おすすめ