◆プロボクシング ▼WBA世界バンタム級挑戦者決定戦(53・5キロ以下)10回戦 ノニト・ドネア―増田陸 ▼WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 ノックアウト・CPフレッシュマート―岩田翔吉 ▼WBA世界ミニマム級(47・6キロ以下)タイトルマッチ12回戦 松本流星―高田勇仁 ▼WBO世界フライ級(50・8キロ以下)タイトルマッチ12回戦 アンソニー・オラスクアガ―飯村樹輝弥(3月15日、横浜BUNTAI)

 王座返り咲きを狙うWBC世界ライトフライ級2位・岩田翔吉(30)=帝拳=が2日、東京・神楽坂の所属ジムで、世界戦に向けての練習を公開した。スパーリングは行わずにシャドー、ミット打ちを披露。

「コンディションはいい。過去最高にモチベーションが高い」と2度目の王座獲得に自信をのぞかせた。

 昨年11月からは田中繊大トレーナーと新たにコンビを組み、足を止めないスタイルに取り組んだ。世界初挑戦(22年11月)の時に敗れたジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)、そして昨年3月のレネ・サンティアゴ(プエルトリコ)戦と、負けた試合は同じパターンが繰り返された。足を使う相手を追い切れず、ポイントを奪われての判定負け。パンチ力に自信のある岩田は「多少ポイントを奪われても一発当てればいい」と考え、リングに上がっていたのが裏目に出た。逃げ足の速い相手を最後まで捕まえることができず「パンチ力にあぐらをかいていた」と反省した。

 田中トレーナーは「世界戦の2つめの負けは、相手にパンチを当てよう、当てようと力みすぎて、(相手を)見ているうちに逃げられる。このパターンの繰り返し。常に動いて、打てる状態を作ることにフォーカスした」という。公開練習で披露したミット打ちでは、過去とは比較にならないほど速いテンポで動き、パンチを繰り出した。岩田は「追いかけながらパンチを打つ。

相手が打ち返したら足で外して、すぐに打ち返す。動ける状態を作って動かないのと、動けない状態で動かないのは違う」と不敵な笑みを浮かべる。中学、高校時代はフットワークを使うスタイルだった。プロに入るとグローブも小さくなり、お客さんは倒すボクシングを期待する。気がつけば、自然と足を止めてのインファイトで、パワーパンチを打ち込むスタイルに変わっていた。

 世界挑戦としては今回が3度目。王座返り咲きに成功すれば、輝かしい未来が待っているが、「負ければ終わり」と裏を返せば崖っぷちの状態でもある。チャンピオンのノックアウトは、ミニマム級時代に世界王座を10度以上防衛した実力者。難敵が立ちはだかるが、2度の世界戦での敗戦を糧にモデルチェンジした岩田は、「狙わなくても自然とKOに持ち込める。試合を楽しみにしていてください」と力を込めた。

 戦績は岩田が15勝(12KO)2敗、ノックアウトは29勝(11KO)1敗。

 興行はU―NEXTでライブ配信される。

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