◆プロボクシング ▽WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)挑戦者決定戦10回戦 同級1位ノニト・ドネア―同級4位・増田陸▽WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者ノックアウト・CPフレッシュマート―同級2位・岩田翔吉▽WBO世界フライ級(50・8キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者アンソニー・オラスクアガ―同級7位・飯村樹輝弥▽WBA世界ミニマム級(47・6キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・松本流星―同級4位・高田勇仁(3月15日、横浜BUNTAI)

 WBA世界ミニマム級正規王者・松本流星(27)=帝拳=が2日、都内の所属ジムで同級4位・高田勇仁(ゆに、27)=ライオンズ=との初防衛戦に向け公開練習を行った。両者は昨年9月14日に王座決定戦で対戦し、5回途中に偶然のバッティングで高田が負傷して試合続行不能となり、松本が3―0(50―45×2、50―46)の負傷判定でベルトを獲得。

今回がダイレクトリマッチとなる。「今回は完全決着というテーマを掲げている。すべての面で上回っていることを証明して、圧倒的に勝ちたい」と第1戦以上の圧勝を宣言した松本は、昨年10月24日に51歳の若さで亡くなった日大ボクシング部の恩師・梅下新介さんへ勝利を届けることを誓った。

 「きょう、本当にきょうなんですけど、ちょうど(梅下さんが)初めて夢に出てきてくれて…」。公開練習後、松本が明かした。

 「いつもお酒大好きなんで、たくさん飲んでましたけど。3月15日のチケット締め切りも迫ってるんで、『3月15日来てくださいよ』って言ったら、『もちろん行くで』みたいに言ってて。パッと起きた時に、『あ、監督のチケットを用意しないと』って思った時に現実に戻って、あぁ…ってなった。なんかピッとさせられましたね」

 梅下さんからは、ボクシングだけでなく「人間力」を教わったという。昨年9月の王座獲得直後、梅下さんから届いたメッセージは、「おめでとう」の次に「高田選手、無事で良かった」とリングから担架で運ばれた高田を気遣う言葉が続いていた。「尊敬する部分だなと思った。ずっと『目標はチャンピオン、目的は人間形成』と言ってましたが、やっぱこの人はすごいなっていうのは思いましたね」と振り返った。

 恩師からの夢での激励に「『いつも通り、いつも通り』っていうのはよく言ってたんで、いつも通りに頑張れっていう意味だったんじゃないですか」と決意を新たにした松本。「3月15日は教え子もいっぱい出る。(岩田)翔吉先輩も(飯村)樹輝弥先輩も、みんな同じ時期にやっていた人たちなので、(梅下さんが)一番見に来たかったでしょうけど。まあ、見てくれていると思っています」と天国に勝利を届けることを誓った。

 この日の公開練習で、松本はシャドーボクシングと田中繊大トレーナーを相手にしたミット打ちを1ラウンドずつ披露した。視察に訪れた高田陣営のライオンズジム・渡辺利矢トレーナーは「(ミット打ちでも)勇仁がこう来たらこう行くよ、というのも全然隠さず、小細工せずにやっていた。さすが帝拳ジム。うちも全部見せないと(笑)。チャンピオンとしての風格を感じた。だいぶ練習を積んでるんでしょうね。高田も成長しているので、楽しみですね」とうなずいた

 戦績は松本が7戦全勝(4KO)、高田が16勝(6KO)9敗3分け。

 興行はU―NEXTでライブ配信される。

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