WEST.の藤井流星(32)が、放送中のテレビ朝日系連続ドラマ「ぜんぶ、あなたのためだから」(土曜・後11時)で主演を務めている。2週連続インタビューの前編では俳優業や、今年で20年を迎えるアイドル生活について「自分が楽しむこと以上に、応援してくださる方に楽しんでもらうことが大事」とファンファーストへの思いを語った。

 端正なルックスに小顔が映えるスタイル、メディアなどで繰り出す天然発言のギャップが魅力だが、対面すると、丁寧に冷静に言葉を紡ぐ姿が印象的。時に沈黙を挟みながら、質問に対して思考を巡らせ「普段もいろんなことを考えちゃう癖があって、夜眠れなくなることもある」と笑って明かす。

 俳優としてドラマを中心に数々の作品に出演しており、現在はドラマ「ぜんぶ、あなたのためだから」に主演。結婚披露宴中に妻の飲むシャンパンに毒を盛った犯人を捜す主人公・和臣を好演している。愛憎渦巻くラブサスペンスで、結末の読めない展開が反響を呼んでいる。

 「若い頃はコメディーをやらせていただく機会が多かったので、主演でサスペンス作品は初めて。物語の内容がハードで展開も早くて、和臣は感情がジェットコースターみたいな役。カロリーを使うけど演じていて楽しいです」

 演技に向き合う時は「あまり考えすぎないようにしています。(芝居を)決めきらず、相手の出方を見る」と現場での化学反応を大事にしている。

 「ありがたいことに定期的に作品に出していただいているので、お芝居に対する熱量も年々上がっている。箔(はく)があるような役や、どっしり構えた役もいつか演じてみたいです。声を掛けていただいたものに何でも挑戦して、いろんな振り幅を出せるようになりたい」

 本作ではバディ役で、Travis Japan・七五三掛(しめかけ)龍也(30)と共演している。

 「しゃべるスピードもゆったりで、持っている空気感が近い。撮影するシーンはハードだけど、それ以外の場では、しめちゃんとは常に穏やかな空気が流れてる。もんじゃを食べに行こうと約束しているので実現できたらいいな」

 共演の俳優・古屋呂敏(ろびん、35)とはカメラで親交を深めている。古屋は写真家としても活動しており「僕もカメラが大好きなんで、今度スタジオを借りて一緒に撮影するんです。撮影や編集のノウハウを教わりたくて」と声を弾ませる。

 興味があることは、突き詰めずにはいられない性分だ。自身の性格を「タフ」と表現する。

 「私生活もアクティブだし、クリエイティブが好きでカメラに映像、やりたいことがたくさんある。カメラは2年前くらいに『ライカ』を買って、趣味程度にスナップを撮ったり独学で編集したりしている。今は自己満ですけど、夢はいっぱい持ってた方がいいなと思うので、いつか仕事の一環として広告や、WEST.のジャケ写を撮れたら素敵だなと思います」

 今年で入所20年の節目を迎える。「年齢重ねて、より応援してくれている人への感謝が芽生えている」と柔和な表情でうなずく。

 「プレーヤーとして自分が楽しむことも大切だけど、それよりも一番は楽しんでもらうことが大事。

ファンの方々に与えられるものを多くしたい。例えばドラマに出れば、週に1回は確実に新しい情報や自分を見てもらえる。ファンの方々に楽しんでもらえることのために頑張りたいし、そのためなら頑張れる」。ファンへの愛と感謝が、自らを突き動かしている。=後編へ続く=(ペン・奥津 友希乃)

 ◆藤井 流星(ふじい・りゅうせい)1993年8月18日、大阪府生まれ。32歳。2006年10月、事務所入所。14年、「ええじゃないか」でCDデビュー。同年、TBS系「アゲイン!!」で連続ドラマ初主演。主な出演作は読売テレビ「キスでふさいで、バレないで。」、フジ系「スティンガース 警視庁おとり捜査検証室」など。10日にWEST.として12枚目アルバム「唯一無二」をリリースする。

編集部おすすめ