巨人は1日に春季キャンプを打ち上げた。阿部監督が先発ローテーションやレギュラーの白紙を強調し、競争を促した1か月間。

密着取材した投手担当がMVPを挙げた。

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 投のMVPには、新人の竹丸和幸投手(24)を推したい。「実戦型」の即戦力であることを証明し、ゲームで投げるたびに評価が上がっていった1か月。2月11日の紅白戦(宮崎)から始まり、練習試合、オープン戦と合わせて計4度の実戦全てで0封。8イニング連続無失点でキャンプを終え、ドラ1たる所以(ゆえん)を示した。

 普段から口数が多いタイプではなく、どちらかと言うと控えめ。しかしマウンドに立てば常に堂々。緊張の色を一切見せず、強気に打者へ向かっていく姿が続いた。注目を浴びる巨人の1位指名選手。経験のない日々の連続だったはずだが杉内、内海両投手コーチから「結構マイペース」と一言一句そろえて評された性格も相まって、最後まで自分らしさを貫いた。

 高強度の練習にも黙々と食らいつき、故障ゼロで完走。自己管理能力の高さも光った。

那覇最後の実戦となった韓国サムスン戦ではプロ入り後最速の150キロを4度計測。6つしかない開幕ローテの椅子を実力で奪い取る可能性が高まってきた。それでも黄金ルーキーは「もう少し上げていかなきゃいけない」と油断なし。宮崎、沖縄での輝きは鮮烈だった。(投手担当・堀内 啓太)

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