◆WBC強化試合 オリックス4―3日本(2日・京セラドーム大阪)

 「JAPAN」のユニホームに身を包んでの初実戦は、収穫と課題の46球だった。エンゼルス菊池雄星は表情を引き締め、自身の役割を全うした。

京セラDでの登板は、西武時代の18年8月31日以来、2740日ぶり。4回を6安打3失点(自責2)でマウンドを降りた。

 「全体的によかった。ストライクゾーンで勝負できましたし、初回はスライダーを投げすぎて連打、間を抜けるヒットありましたけど、2回からは配球も変えた。ボール自体はよかった。配球自体はもう少し工夫できたかなと思います」

 初回は意外な展開だった。立ち上がり、1死一、三塁のピンチを招くと、4番の杉本にスライダーを中前に運ばれ、先行を許した。バックの守備の乱れもあって、いきなり4安打を浴び、3点を失った。

 このままでは終わらない。修正能力こそ、メジャー日本人左腕最多の48勝を積み重ねてきた菊池の武器だ。2回はカーブやチェンジアップなど球種も増やし、無失点。3回には中軸を3者凡退に封じた。

 「今日は3イニング50球がめどでしたけど、非常に早いカウントからオリックス打線が振ってきていたので、3回が終わった時点で『もう1イニングいきたいです』という話をして。もう1イニングいきました」。志願の続投。4回は併殺も含めて3人で斬った。

 「まだ練習試合というか、エキシビションですから。そこまで特別な気持ちは、これから湧いてくるでしょうけど。ただ、久しぶりのファンの皆さんの前で、日本のファンの前で投げるのが7年、8年ぶりですから、楽しく投げられましたし、初回にいろんな課題が出て、2回以降にアジャストできた。これが今年の初実戦、かつ本番前最後の登板という中で、課題が出て修正もできたというところで、本戦の前に良い試合、良い経験ができたんじゃないかなと思います」

 34歳で初の日本代表入り。WBC出場は「最初で最後」と公言し、自身を“オールドルーキー”と称する。尻上がりに調子を上げ、いいイメージで登板を終えたことに価値がある。

 「これから映像を見て、研究をしたいと思っていますが、毎回韓国は良いチームをつくって大会に臨みますから、どの選手もピッチャーもいいですし、メジャーリーグの選手も多くいますから、タフな戦いになると思っています」

 日韓戦での威風堂々のマウンドが、今から楽しみだ。

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