「数を増やす」から「質を高める」へ―。障害者雇用政策は転換期を迎えているが、そのメッセージは当事者にどこまで届いているのか。

株式会社ゼネラルパートナーズが運営する障がい者総合研究所は、130名を対象に意識調査を実施した。厚生労働省が雇用の「質」を重視する方針に転換していることについて、「知らなかった」は54.6%と過半数を占め、「なんとなく聞いたことがある」28.5%、「内容まで理解している」は16.9%にとどまった。

 障害区分別では、精神障害のある方で「知らなかった」が69.2%と最も高く、発達障害では35.7%だった。一方、「雇用の質」向上への期待は「期待している」が43.8%、「期待していない」が32.3%。精神障害では59.0%が期待していると回答したのに対し、発達障害では28.6%にとどまり、「期待していない」が42.9%で最多となった。

 また、2025年4月に法定雇用率が2.5%から2.7%へ引き上げられたことについては、「選択肢は増えない(数は増えても質は変わらない)」が60.0%、「増えると感じる」は18.5%、「わからない」は21.5%。全障害区分で56~71%が「増えない」と回答しており、雇用率の引き上げのみでは質の改善に直結しないとの認識が広がっている。

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