米国とイスラエルのイラン攻撃に関連し、イランからミサイル攻撃を受けているアラブ首長国連邦(UAE)のドバイには、「ドバイワールドカップデー」(3月28日、メイダン競馬場)を控え、6頭の日本調教馬と、その関係者が滞在している。

 ドバイ・ワールドカップ・G1(ダート2000メートル)に出走予定のフォーエバーヤング(牡5歳、栗東・矢作芳人厩舎、父リアルスティール)、リヤドダートスプリント4着でゴールデンシャヒーン・G1(ダート1200メートル)に出走を予定するアメリカンステージ(牡4歳、栗東・矢作芳人厩舎、父イントゥミスチーフ)を管理する矢作芳人調教師=栗東=が3日、現状について説明した。

 トレーナーは「(派遣している)スタッフのご家族の方、あと関係者の方にご心配をかけて申し訳ない。その点は心苦しいです」と何度も繰り返した。現状に関しては見守るしかないとしつつ、人の移動も困難な状況にも触れ、「馬の移動は本当に大変なんです」と訴えた。

 ドバイワールドカップCデーは現時点で中止などの情報はない。「もちろん、人馬の安全が第一」という大前提のうえ、「プロフェッショナルとして、調教を緩めることなく、全力を尽くすだけです」と説明する。

 先月17日にアメリカンステージと現地入りしたフォーエバーヤングは3着だった昨年の経験をもとに、今年は輸送後に少しゆっくりと落ち着かせた。「昨年の失敗もあるので、早くから乗らず、昨日(3月2日)から本馬場で乗り出しています。今週までに14、15(秒=1ハロンあたりのペース)ぐらいをできれば」と矢作師。遠く離れた人馬に思いをはせつつ、今できることに全力で取り組んでいく。

 滞在中の6頭は2月14日に行われたサウジカップデーから転戦し、ドバイに移動していた。滞在中の日本馬は矢作厩舎の2頭のほか、サウジカップ5着のルクソールカフェ(牡4歳、美浦・堀宣行厩舎、父アメリカンファラオ)、1351ターフスプリント13着のシンフォーエバー(牡4歳、栗東・森秀行厩舎、父コンプレキシティ)、サウジダービー4着のワンダーディーン(牡3歳、栗東・高柳大輔厩舎、父ディーマジェスティ)、サウジダービー5着のケイアイアギト(牡3歳、美浦・加藤征弘厩舎、父エスポワールシチー)の4頭。

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