流通経大は3日、男子サッカー部の部員5人が違法薬物の使用を認め、同部の寮が麻薬取締法違反の疑いで茨城県警の家宅捜索を受けたと発表した。大学はこの日午後に千葉・柏市内で会見し、片山直登学長は「多大なるご心配とご迷惑をおかけし、心より深くおわび申し上げます」と謝罪した。

部を無期限の活動停止とし、学内に危機管理対策本部専門部会を設置して事案の解明に取り組む方針を示した。

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 流通経大は男子サッカー部の部員5人が違法薬物の使用を認め、大学の調査に「寮内で大麻と認識して使用した」と話しているという。片山学長は会見で「多大なるご心配とご迷惑をかけ、深くおわびする」と約7秒間頭を下げた。同部は無期限の活動停止とし、中野雄二監督(63)も職務を停止している。

 大学によると、2月上旬、学外で同部部員による違法薬物使用の情報が中野監督に寄せられた。24日により具体性の高い情報提供を受け、26日にヒアリングと本人の同意による簡易尿検査を行ったところ、部員1名から陽性反応が確認された。また、他の部員からも使用を認める発言があった。27日に茨城県警に相談。県警が任意の事情聴取をした上で28日未明、龍ケ崎市内に5つある寮のうち3部屋を家宅捜索した。

 大学は、会見で「使用した5名、大麻と認識して使用したと発言している」と説明した。また、大学のヒアリングの中では、大麻リキッド(液体)の使用が浮上している。

 27日には片山学長から、活動停止の措置及びその理由を全サッカー部員に説明された。

廃部は検討していないというが、4月に開幕する関東大学サッカー2部リーグ戦への影響も考えられる。男子サッカー部には249人の部員が所属し、関与の有無にかかわらず順次ヒアリングし、心理的な配慮も行うという。

 片山学長は捜査に全面的に協力する姿勢を示し、学内に事案の解明に取り組む危機管理対策本部専門部会を設置したと説明した。1部リーグ4度の優勝を始め、日本代表を輩出する名門に衝撃が走った。

 ◆流通経大サッカー部 1965年に創部。拠点は茨城・龍ケ崎市。98年に中野雄二監督が就任して以降、サッカー部の強化を開始。関東1部リーグで4度優勝(2006、08、09、21年)、2度の全日本大学選手権優勝(14、17年)、3度の総理大臣杯優勝(07、13、14年)と計5度の日本一を誇る。02年以降、170人以上のプロ選手を輩出。主なOBに日本代表MF守田英正ら。現在の部員数は249人。

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