1分動画が、検索よりも早く“買う理由”を提示する―。スクロールの先にあるのは暇つぶしではなく、決済ボタンだった。

2026年、日本人の購買行動は短尺動画を起点に再編されつつある。

 合同会社RASA JAPANが有効回答631名を対象に2026年2月20日に実施した調査によると、TikTokをきっかけに「月2~3回」購入する人は16.01%(101人)、「月1回」15.06%(95人)、「週1回以上」14.10%(89人)となり、月1回以上の購入経験者は合計45%超に達した。

 購入経験者400人の行動を見ると、「検索エンジンで再検索」44.75%(179人)が最多で、「公式サイトやECモールで確認」39.50%(158人)、「投稿を保存してリストにする」33.25%(133人)が続く。「その場で購入(または予約)」は18.25%(73人)にとどまり、日本人の慎重な消費特性も浮かぶ。

 購入ジャンルは「食品・飲料」33.00%(132人)がトップ。「美容・コスメ」29.75%(119人)、「生活雑貨」29.00%(116人)、「ファッション」28.75%(115人)と続いた。決め手は「1分以内で要点がまとまっている」41.50%(166人)だった。

 1回あたりの支払額は「1,000円以上~3,000円未満」40.50%(162人)が中心で、5,000円未満が約85%を占める。娯楽アプリは今、日常消費を動かす実質的な“買い物の窓口”へと進化している。

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