「中の島ブルース」「献身」などで知られるムード歌謡グループ「秋庭豊とアローナイツ」のボーカル・木下あきら(きのした・あきら、本名・木下雅彰)さんが3日午前6時43分、消化管出血のため埼玉県内の病院で死去した。77歳だった。

 マネジャーによると、木下さんは昨年8月に脳梗塞で緊急入院。リハビリのすえ、同12月に一時自宅に戻るも年末に発熱から体調が優れず再入院となった。療養を続けていたが3日午前5時頃に体調が急変。帰らぬ人となった。病床で木下さんはステージにまた立ちたいと復帰を願っていたという。

 北海道出身。炭坑で働いていたときにリーダーの秋庭豊さんに誘われ、札幌市のクラブなどで音楽活動をスタート。1973年に自主制作した「中の島ブルース」の歌詞の舞台を北海道だけでなく大阪、長崎を加えて拡大した形でブラッシュアップし1975年にメジャーデビュー。同曲は「内山田洋とクール・ファイブ」と競う形でリリースされ、相乗効果で大ヒットした。

 90年にリーダーの秋庭さんが死去したのちは、メンバーの変遷を経て木下さんがひとりで「アローナイツ」の屋号を守る形で活動。パワフルかつ甘い歌声が魅力で、近年も歌手活動を続けていた。23年には久々の新曲「愛終」をリリース。

昨年放送のBS日テレ「そのとき、歌は流れた~時代を彩った昭和名曲~」でも美声を披露していた。

 通夜・葬儀は故人の遺志で6日に近親者のみで営まれる。

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