スノーボード男子ハーフパイプ(HP)で2022年北京五輪金メダリストの平野歩夢(TOKIOインカラミ)が5日、都内で行われた四輪駆動車のブランド「Jeep(ジープ)」の新モデル発表会後に取材に応じ、30年冬季五輪挑戦への思いを表明した。

 先月のミラノ・コルティナ五輪後、そのまま休まずに出場した招待大会のザ・スノーリーグ(米国)から3日に帰国した平野。

次の目標について「4年後の試合に向けて、また戦っていくのは、自分でも想像できている部分の一つだと思っている」と自身5大会連続となる冬季五輪への挑戦を表明した。31歳で迎える五輪は大きな挑戦になるが、「一番大事になるのは普段の練習や計画性。生活も含めて自分も4年、年を取ることも含めると、追い込んで、今まで以上の日々を送っていかないといけないことは感じている。大会というよりは日々を大事にして、次こそちゃんとピークを持っていけるようにまた準備していきたい」と決意を新たにした。

 先月のミラノ・コルティナ五輪では、“生きざま”を示した。開幕直前のW杯で転倒し、右骨盤骨折などを負傷した影響もあったが、“奇跡の復活”を見せて4大会連続出場を果たした。結果は7位で4大会連続のメダルには届かなかったが、“ぶっつけ本番”だった中、2回目に大会で初めて超大技「フロントサイド・ダブルコーク1620」(腹側に縦2、横4回転半)を決め切った。大きな「AYUMUコール」を起こし「生きていて良かったなという気持ちに今はなれている」と思いを語っていた。

 1月のW杯で負傷してから2か月足らず。患部の回復状況については「体は日に日に回復に向かっている。まだ膝の感覚がなかったり、コンディションは万全ではないが、いい状態に近づいていることは実感している。これから“リスタート”していかないといけない瞬間に合わせて、万全な状態をつくっていきたい。

他の健康状態は特に問題ないので、けがだけちゃんと治してまた前に進んでいければいいと思っています」と現状を語った。

 北京五輪で金メダルを獲得後は“夢の先”として前人未到の道を歩んできた平野。「スノーボードとか、そういうものだけじゃなく一人の人間として強くなり続けられることにいろいろチャレンジしたい。スノーボードができる体があるうちは最後まで、いけるところまで頑張りたい気持ちもある」と覚悟を語った。また新たな4年の挑戦で、多くの人の心を動かし、強さを追い求めていく。

 ◆平野 歩夢(ひらの・あゆむ)1998年11月29日、新潟・村上市生まれ。27歳。4歳の時、3つ年上の兄・英樹(えいじゅ)さんの影響でスケートボードを始め、その半年後からスノーボードを始めた。14年ソチ、18年平昌五輪のスノーボードHPで2大会連続の銀。新潟・開志国際高、日大スポーツ科学部卒。東京五輪はスケートボード・パーク予選14位で敗退。22年北京五輪HPで日本スノーボード界初の金メダル。

165センチ。

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