落語芸術協会(春風亭昇太会長)の新真打ちに昇進する、春風亭昇吾(昇太門下)、桂竹千代(桂竹丸門下)、雷門音助改め三代目・雷門五郎(雷門助六門下)、昔昔亭喜太郎(昔昔亭桃太郎門下)の披露パーティーが5日、都内で行われた。喜太郎は、昨年12月に敗血症のため80歳で亡くなった師匠・桃太郎さんへの思いを語った。

 1981年生まれ、神奈川県伊勢原市出身。2012年に桃太郎さんに入門し、16年に二ツ目に昇進した。出ばやしは野球拳。真打ち昇進が控えた、昨年12月28日に師匠が急逝した。最後に会ったのは、同月5日の東京・浅草演芸ホールだった。「体調が良くないと聞いていて、みんなでお見舞いにいかないとと話していましたが、既に亡くなっていて、火葬も済んでいました。お線香をあげれたのも2月なので、今もいるような感じがします。亡くなってすぐにあの世に行くのではなく、今もドトールコーヒーの喫煙所にいるんじゃないかな。披露興行あるから見に行くかって来てくれると思いますし、僕もそのつもりで披露興行に挑みたいと思います」としのんだ。

 喜太郎の真打ち昇進を人一倍楽しみにしていた桃太郎さん。「真打ちが決まった段階で師匠に良く言われていたことがあって、『落語芸術協会はウケてなんぼ。お前も爆笑王になれ。

披露公演には毎日出るから、これは勝負だから。覚悟しておけ!』って言われました」と振り返ると、感極まる場面も。「師匠の意志を継いで、師匠に負けない爆笑王になりたいと思いますので、よろしくお願いします」。目に浮かんだ涙をぬぐって、力強く宣言した。

 桃太郎さんは、巨人ファンとして野球ネタを始め、数々の新作落語を生み出し、観客を魅了。「寄席の爆笑王」と呼ばれた。生前、喜太郎への思いを文書にしたため「昔から上手い落語協会 面白い落語芸術協会と言われています 喜太郎はその素質が充分あり 最近は評判も良くなってきました 爆笑派として 落語芸術協会の伝統を守ってもらいたいと切に願っております」とつづっていた。

 この日は、喜太郎の兄弟子・昔々亭慎太郎が会見に参加。喜太郎と初めてお酒を飲み交わした時を振り返り「喜太郎は東海大学の落語研究会出身。昇太師匠の後輩です。でも、その時に喜太郎が『あの人(=昇太)は中退ですから』ってボソって言ったことは昨日のように覚えています」と暴露。会見に同席した昇太は大笑いしていた。

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