◆WBC 1次ラウンドC組 オーストラリア3―0台湾(5日・東京ドーム)

 第6回ワールド・ベースボール・クラシックが5日、開幕した。東京ドームで行われるC組では、2024年プレミア12の覇者で世界ランキング2位の台湾が開幕カードで同11位のオーストラリアに完封負けの“番狂わせ”があった。

 オーストラリアの左腕投手3人のリレーに3安打に封じられ、初戦を落とした。台湾の曽豪駒監督は試合後、冷静に言葉をつないだ。

 「応援してくださったみなさまに感謝します。結果の責任は私にあります。初戦で打者の調子が上がらなかったのは事実。終わったことはすぐに忘れて、明日どう立ち向かい、ベストを尽くすのかを考えたい」

 試合前から暗雲が垂れ込めていた。試合前の会見。主軸の有望株でタイガース傘下のリー・ハオユー内野手(23)が左脇腹の負傷のため、戦線離脱の事態に見舞われた。指揮官は「最終決定は今朝です。全員が悲しんでいる。それでもチームのために一致団結して努力することは変わらない」と静かに闘志を燃やした。

 そして開幕戦。

2点ビハインドで迎えた6回2死一塁だ。昨秋のプレミア12で世界一の原動力となり、MVPに輝いた3番のチェン・ジェシェンが左手付近に死球を浴び、代走を送られて途中交代した。試合後の曽豪駒監督は「今は応急処置をしている。状況は明日になってから判断します」と語ったが、6日の日本戦に向けて不安材料となった。

 C組突破へいきなり崖っぷちに立たされた形だが、日本戦に「全力を尽くすのみです」と力を込めた指揮官。平日の昼間にもかかわらず、4万523人の大観衆で埋まった東京ドーム。そのほとんどが台湾ファンだ。熱い声援を力に変え、プレミア王者の意地を見せたい。

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