◆プロボクシング ▽WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)挑戦者決定戦10回戦 同級1位ノニト・ドネア―同級4位・増田陸▽WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者ノックアウト・CPフレッシュマート―同級2位・岩田翔吉▽WBO世界フライ級(50・8キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者アンソニー・オラスクアガ―同級6位・飯村樹輝弥▽WBA世界ミニマム級(47・6キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・松本流星―同級4位・高田勇仁(3月15日、横浜BUNTAI)

 WBA世界ミニマム級4位の高田勇仁(ゆに、27)=ライオンズ=が5日、東京・東大和市の所属ジムで、王者・松本流星(27)=帝拳=との世界戦へ向けた練習を公開した。シャドーボクシング、ミット打ち、同門のホープで元キックボクサーの末国龍汰(21)とのスパーリングを各1ラウンド披露。

決戦を10日後に控えた高田は「ばっちり、順調に仕上がっています」と力強く語り、「理想はKO勝ちだが、KOじゃなくても誰が見ても勝っているような試合を見せたい」と王座獲得を誓った。

 両者は昨年9月14日に王座決定戦で対戦し、5回途中に偶然のバッティングで高田が負傷して試合続行不能となり、松本が3―0(50―45×2、50―46)の負傷判定でベルトを獲得した。今回がダイレクトリマッチとなる。

 不完全燃焼のまま幕を閉じた前回の対戦から半年。「ああいう結果になって、負けた悔しさがあった。(バッティングの)場面がくることも頭に入れている。今度はもう何があっても自分が倒れないように、体幹を鍛えている」と高田。約200ラウンドにも及ぶスパーリングを重ね、タイヤ引きなどで下半身を鍛えて体幹を強化。「倒れない体」を作り上げると同時に、「今回はチャレンジャー。自分はそっちの方が燃える」というメンタルで技術も磨いてきた。

 再び相まみえる王者の印象を「うまくて強い選手」と評し、「自分が前に出られるか。松本選手のうまさをどれだけ自分が封じられるか」を勝負のポイントに挙げた。

前戦は後半勝負に持ち込む作戦だったが、その前に試合終了となってしまった。「今回はもう最初から、自分の距離に持っていけたら」。ゴングが鳴った瞬間から、主導権を奪いに行く覚悟だ。

 高田の練習を視察した松本陣営の帝拳ジム・田中繊大トレーナーは「調子は良さそう。(松本への)対策をしているのが見てとれた。2回目の世界戦なので、落ち着いている。表情を見ても、自信がありそうに見えた」と話した。

 8歳まで祖母らとフィリピンで生活し、2007年に両親と一緒に暮らすために日本に移住した。現在もフィリピン国籍で、本名はユニ・カバーレ。「高田勇仁」はリングネームだが、今回の試合後に日本への帰化へ向けて本格的に手続きに入る予定だという。

 「勇仁」の名付け親でもある所属ジムの古山哲夫会長(80)は「彼のキャリアをずっと思い返すと、今の彼は世界をやれるだけの力が十分にある。今回は大きなチャンス。

力を出して、世界チャンピオンになって欲しい」と期待した。

 戦績は松本が7戦全勝(4KO)、高田が16勝(6KO)9敗3分け。

 興行はU―NEXTでライブ配信される。

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