将棋の順位戦B級1組最終戦が5日に行われ、伊藤匠二冠=叡王、王座=が澤田真吾七段に130手で勝利した。通算成績10勝2敗で、A級に昇級した。

 この日、先に終えて同率だった大橋貴洸七段、服部慎一郎七段が伊藤・澤田戦の終局前に終わり、共に敗戦。勝敗にかかわらず伊藤の昇級が決まった。伊藤は最終盤まで苦しい展開が続いたが、数手で大逆転した。

 順位戦はフリークラスを除いた棋士がA級、B級1組、B級2組、C級1組、C級2組の5クラスに分かれ、1年かけてリーグ戦を行う。A級1位が名人戦七番勝負への挑戦権を獲得できる。伊藤は2020年10月にプロ入りし、順位戦は21年度にデビュー。直近ではC級1組→B級2組、B級2組→B級1組、B級1組→A級と3期連続昇級となった。

 伊藤は藤井聡太六冠=竜王、名人、王位、棋聖、棋王、王将=と同学年の2002年生まれ。2人は幼少期からのライバルで、小学3年の時には藤井が負けて号泣し“藤井を泣かせた男”の伝説もある。プロ入り後もタイトル戦で4回対戦し、8タイトル全て保持していた藤井から24年に叡王、25年に王座を獲得した。

◆伊藤 匠(いとう・たくみ) 2002年10月10日、東京都世田谷区生まれ。23歳。

宮田利男八段門下。5歳の時、父に教わって将棋を始める。2013年9月、棋士養成機関「奨励会」入会。18年4月から三段リーグ参加。20年10月に四段昇段。タイトル戦には5回挑戦し、3期獲得。趣味は野球観戦で大の中日ファン。

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