弟子に暴力を振るった大相撲の伊勢ケ浜親方(元横綱・照ノ富士)が春場所(8日初日・エディオンアリーナ大阪)を休場することが6日、決まった。日本相撲協会は大阪市内で臨時理事会を開き、副理事の専任などについて話し合われたが、その場で八角理事長(元横綱・北勝海)から伊勢ケ浜部屋の問題についても現状が報告された。

 佐渡ケ嶽広報部長(元関脇・琴ノ若)によると、八角理事長からは「調査の段階なので休場」との説明があった。協会関係者によると、休場措置は場所中の協会業務に関するもので、部屋での指導を制限するものではないという。正式な処分は春場所後に協議される見込み。

 伊勢ケ浜親方は2月下旬、弟子の幕内・伯乃富士に暴力を振るったことが明らかになっていた。行為があった後で協会に自ら報告。24日に伯乃富士と事情を知る幕内・錦富士と3人で東京・両国国技館に出向き、協会から事情聴取を受けた。同親方は27日に大阪市内で報道陣の取材に応じ、「責任のない行動を取ってしまった。全て協会に事実をお話しして、処分を待っている」とコメント。春場所に向けて、角界最多の力士31人、関取7人が在籍する部屋の力士への指導は継続していた。

 協会では報告を受けてコンプライアンス委員会が調査を進めてきた。自己申告ではあったが、暴力根絶を掲げてきた中での不祥事。師匠が弟子に手を出したという事実は重く、場所後に調査結果を踏まえて相応の処分が下されることになりそうだ。

 ◆伊勢ケ浜 春雄(いせがはま・はるお)本名・杉野森正山。元横綱・照ノ富士。1991年11月29日、モンゴル・ウランバートル市生まれ。34歳。鳥取城北高から入門し、2011年技量審査場所で初土俵。15年夏場所の初優勝後に大関昇進も両膝のけがなどで序二段まで転落。21年名古屋場所後に第73代横綱に昇進。同8月に日本国籍を取得。幕内優勝10度。25年初場所で引退し、同6月に伊勢ケ浜親方を襲名して部屋を継承。

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