日常生活のふとした瞬間に故人を思い出す人が多いことが、供養に関する最新の意識調査で明らかになった。インターネットリサーチなどを手がける株式会社NEXERとなごみ工房による調査で、「亡くなった家族や大切な人がいる」と事前調査で答えた全国の男女400人を対象に「故人を偲(しの)ぶ・供養に関する意識調査」を実施した。

 まず、故人を偲ぶ際にどのような行動をしているかを尋ねたところ、最も多かったのは「仏壇に手を合わせる」と「お墓参りをする」で、いずれも60.8%だった。伝統的な供養の方法が現在も広く行われていることがうかがえる。続いて「心の中で語りかける」が38.8%、「遺影・写真を見る」が30.3%、「お花やお供えをする」が27.5%となった。

 また、自宅に故人を偲ぶ「場所」や「空間」があることの大切さについては、「とても思う」26.0%、「やや思う」46.8%で、合わせて72.8%が「大切」と回答した。一方「あまり思わない」は22.5%、「まったく思わない」は4.8%だった。

 日常生活の中で故人を思い出す瞬間については、「ふとした瞬間(景色・匂い・音楽など)」が59.5%で最多。次いで「命日」47.0%、「お盆・お彼岸」44.5%、「話題が出たとき」27.3%、「誕生日や記念日」21.3%、「朝晩のルーチン(起床時・就寝前など)」14.3%と続いた。

 さらに、故人を偲ぶ行為が自身の心の安らぎや支えになっているかを聞いたところ、「とても感じる」17.8%、「やや感じる」52.3%で、合わせて70.1%が安らぎや支えになっていると回答。「あまり感じない」は25.3%、「まったく感じない」は4.8%だった。

 調査からは、仏壇や墓参りといった従来の供養を続けながらも、日常の何げない瞬間の中で故人を思い出し、心の中でつながりを感じる人が多い実態が浮かび上がった。

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