演技指導を名目に俳優の女性2人に性行為をしたとして、準強姦(ごうかん)罪に問われた映画監督で会社役員の榊英雄被告(55)に東京地裁は6日、懲役8年の実刑判決(求刑10年)を言い渡した。榊被告を巡る一連の事件が公になったのは、週刊文春の記事がきっかけだった。

 2022年3月10日発売の同誌が、榊被告の作品やワークショップに参加した複数の女性が榊被告から性行為を強要されたと主張していると報じた。報道を受けて、榊被告が監督を務めた映画「蜜月」(佐津川愛美主演)、「ハザードランプ」(安田顕、山田裕貴ダブル主演)の2作品は公開中止となった。同月中に所属事務所とのマネジメント契約も解消。同年5月末に妻でシンガー・ソングライターの和(いずみ)と離婚した。

 榊被告は、24年2月に準強姦の疑いで逮捕された。2015年からわずか1年半で当時20代だった俳優の女性2人に対し、計5回の性的暴行を加えた罪に問われ、同年8月の第2回公判で「監督として影響力は使っていない」と無罪を主張した。

 東京地裁はこの日の判決で「俳優と監督という立場を利用し、悪質かつ卑劣な犯行。被害女性が受けた精神的・肉体的な苦痛は計り知れない」と指摘して、懲役8年を言い渡した。

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