歌舞伎俳優の中村勘九郎中村七之助が7日、東京・府中の森芸術劇場で初日を迎えた巡業「春暁歌舞伎特別公演2026」(全国11か所、25日まで)に出演した。

 トークコーナーでは2月の歌舞伎座「猿若祭二月大歌舞伎」の「積恋雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)」のエピソードを披露した。

大ヒット映画「国宝」(李相日監督)にも登場する演目だが、勘九郎は「みなさん、度肝を抜かれたことでしょう。『国宝』で見たシーンが出てくるまで1時間くらいかかるから」と笑わせた。その上で「ものすごく楽しく、演じさせていただきました」と振り返った。

 七之助は同時期に開催されていたミラノ・コルティナ五輪フィギュアスケート・ペアで金メダルに輝いた三浦璃来、木原龍一を引き合いに「りくりゅうの2人が決勝の前に『相手のために』と言っていて、僕も『兄のために頑張ろう』と思いました」と明かした。勘九郎も「最後の見得はリフトです」と絶妙な表現で場を盛り上げた。

 常磐津の舞踊「艶紅曙接拙 紅翫(いろもみじつぎきのふつつか べにかん)」「墨塗女(すみぬりおんな)」も披露。1月に建造物損壊の疑いで現行犯逮捕され、謹慎処分を受けた中村鶴松は休演し、「墨塗女」の太郎冠者は中村いてうが代役として出演した。

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