◆プロボクシング ▽WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)挑戦者決定戦10回戦 同級1位ノニト・ドネア―同級4位・増田陸▽WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者ノックアウト・CPフレッシュマート―同級2位・岩田翔吉▽WBO世界フライ級(50・8キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者アンソニー・オラスクアガ―同級6位・飯村樹輝弥▽WBA世界ミニマム級(47・6キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・松本流星―同級4位・高田勇仁(3月15日、横浜BUNTAI)

 WBA世界バンタム級4位・増田陸(28)=帝拳=とWBA世界同級挑戦者決定戦で対戦する元世界5階級制覇王者で同級1位ノニト・ドネア(43)=フィリピン=が7日、成田空港着のフィリピン航空機で来日した。

 勝てば、WBA正規王者・堤聖也(30)=角海老宝石=への挑戦権を手にする大一番。

トレーナーも務めるレイチェル夫人や息子らとともに姿を見せたドネアは「たいへん良いフライトだった。ワクワクしている」と声を弾ませた。

 12月の堤戦後に住まいのある米国ラスベガスに戻った後、フィリピンのセブ島で強化キャンプを開始。今回から、ガブリエル・フローレス・トレーナーを招請し、基礎トレーニングから見つめ直してきたという。「新しいことをやってきたよ。ゲイブ(トレーナーの愛称)はアマ、プロのキャリアがあって、知識もある。ボクシングIQが高く、今回から練習についてくれているので、また新しい自分になっているよ」とドネア。フローレス氏は「スピードがあって、冷静沈着だった、かつてのドネアを取り戻すのを目的にした。新生ドネアになっている」と調整具合に太鼓判を押した。

 胸に「武士道」と書かれたウェアに身を包んで登場した。増田が日本刀が好きで、700年前の刀を持っていることを報道陣に知らされると「仲良くなれるかも」とニヤリ。「常に武士道の教え、…忠誠心とか、尊敬の言葉とか、そういうことを大事にしているので、(増田とは)共通しているところはありますね。

でも、今回は選手として来ているので、戦って倒さなきゃいけない相手だと思っている」と静かに闘志を燃やしてみせた。

 かつて西岡利晃と対戦した際に、宮本武蔵と佐々木小次郎が対決した巌流島決戦にたとえられたが、公開練習の際に増田がその話を振られて、「勝って武蔵になります」と話したという。ドネアは「武蔵になりたいなら、どうぞ。でも、そういうフェアリーテイルは、書き換えて、どんどん新しいものにしていけると信じているので」と“令和の巌流島決戦”は小次郎=ドネアが勝つと自信を見せた。

 セブ島では左構えの強打者・増田に対抗して、「サウスポーや同じような体形の選手を集めてスパーリングをたくさんした。自信を持って試合に臨める」とドネア。増田戦の先には、王者・堤へのリベンジマッチが念頭にある。「もちろん、ナンバーワンになって指名を取るというところが今回の目的。(12月の)堤戦(1―2判定負け)が、自分自身にかつての自分を見せてくれた。なので、私がまた、堤選手と戦うということは、自分自身の道筋の途中にあるものだと思う」。いまだ衰えをしらない43歳は言葉に力を込めていた。

 戦績はドネアが43勝(28KO)9敗、増田が9勝(8KO)1敗、堤が13勝(8KO)3分け。

 試合はU―NEXTでライブ配信される。

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