◆ラグビー リーグワン1部 第7節(7日、秩父宮ラグビー場)

 2月の積雪で中止となっていた相模原―東京SGの一戦は再試合が行われ、レギュラーシーズン11位の相模原が、同4位の東京SGに34―15で勝利。前半だけでハットトリックを達成したSO三宅駿は「人生初です。

トライを取るのは楽しいと思ったけど、(他の)14人の選手がいないとトライは取れないので」と、謙虚に喜びを語った。

 前半2分、相手守備をランで突破してノーホイッスルトライを挙げると、同32分には敵陣右サイドで崩した攻撃にサポートで走り、ラストパスを受けてトライ。その後は一度トライエリアに入りながらノートライ判定となったプレーがあったが、42分に6次攻撃から右サイドでパスを受け、1人かわしてトライ。前半の22点を全て自分で稼ぎ勝利に貢献した。1日のトヨタ戦は29―31で競り負けたが「本当に悔しかったけど、今日こういう形で勝ててよかった」と振り返った。

 神戸出身の24歳は、王国ニュージーランド(NZ)代表の「オールブラックス」入りを目指し、中学3年からNZにラグビー留学。クライスト・カレッジ、カンタベリー大と進み、NZの州代表選手権はカンタベリーの一員として昨季を戦った。南半球最高峰リーグのスーパーラグビー・パシフィック入りを目標としていたが、オファーがなくリーグワン入りを決意。「自分ができる中のトップレベルでやりたかった」と、日本でのレベルアップを期し、今季相模原に入団した。

 約8年を過ごした“第2のふるさと”への思い入れも強く「引退後は、ニュージーランドに住む予定です」と三宅。永住権の取得条件にNZでの滞在日数があり、シーズンオフは日本を離れる。相模原は三宅の思いを受け止め、プロ契約を結んだという。

「NZにあと184日いないといけない中でも、三菱さんが(チームに)参加してOKという形でオファーを頂いたので。僕にとってはありがたい」と、感謝を胸にプレーする。

 オールブラックスへの夢は「そこは、もう全然考えていない」と三宅。「1週1週、チームのために勝ち点をとるためにやっているので。そこはもう、全然考えていない」と語る。「(SRなど)そのレベルに達していると思っていないので。まず、リーグワンでチームと自分のレベルを上げていって、焦らずに、ブラッド・ウェーバー選手や他の選手から学びながら成長できたら」。ハーフ団を組むのは元オールブラックスのSH。CTBには南アフリカ代表のアムなど、世界トップのチームメートから日々吸収する。

 チームは今季3勝目を挙げ、プレーオフに進む上位6チーム入りへ可能性も残す。若き司令塔が自身とチームの成長を加速させる。

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