3月4日に新規開業した手塚貴徳調教師(33)=美浦=が7日の中山12Rでレッドレナート(牡5歳、父レッドファルクス)を出走させて1着。初出走初勝利を成し遂げた。

史上28人目。

 涙をうかべて愛馬と同学年の横山和生を出迎えた。積極的にハナを奪うと、最後まで先頭を譲らずに先頭でゴールを駆け抜けた。「父からいい馬を引き継がせていただきました。和生もよく知っている仲。普段は泣かないですけど、涙が出ました。うれしくて泣いたのは記憶にないです」と感激した様子で取材に応じた。

 父・手塚貴久調教師の背中を見て、馬の世界に足を踏み入れた若きトレーナー。「調教師になるまで色んな人に助けられて、ここまで来られたので全ての人に感謝したいです。これからより一層、関わる多くの人のためにもしっかりと管理して、勝っていきたい」。初勝利の余韻に浸りながらも、今後の抱負を語った。

 父は報知杯フィリーズレビューをギリーズボールで制覇。

息子の勝利も重なり二重の喜びとなった。手塚久調教師は「感激しかない。状態が良かったみたいなので良かった。すごくうれしい」とこの時ばかりは父としての顔をのぞかせた。

 手塚徳師の目標は“父親超え”。その大きな背中に追いつき、追い越すための第一歩を踏み出した。

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