◆明治安田J1百年構想リーグ▽第5節 千葉2―1柏(7日・フクアリ)

 17年ぶりにJ1昇格の千葉がホームでの“千葉ダービー”で柏に2―1で競り勝ち、初白星を挙げた。J1公式戦では、2009年11月22日のFC東京戦以来、最長ブランクとなる5949日ぶりの勝利となった。

 フクアリが歓喜に沸いた。09年の降格以降、16年間に及んだJ2生活を昨季で卒業して、待望のJ1復帰後初白星。宿敵・柏との千葉ダービーを制し、最長ブランクとなる5949日ぶりのJ1公式戦勝利に小林慶行監督(48)は「粘り強く戦って、やるべきことをやって勝てて、本当にうれしい」と感慨に浸った。

 柏に1―2で敗れた、プレシーズンマッチ「ちばぎんカップ」の雪辱を果たした。開始から主導権を握られたが、前半は無失点でしのいだ。すると後半3分、MF津久井のミドルで先制、同16分にはCKの流れからFW石川が加点した。J3でのプレーも経験ある2人にとっては、初のJ1の舞台。津久井は「これまでの道に無駄なことは一つもなかった。正解も不正解も全部自分につながっている」と胸を張った。

 これまでの積み上げを信じてつかんだ1勝だ。開幕前、小林監督は今季のスローガンに「信念」を掲げた。就任した23年から、J2時代の3年間で「一体感」「覚悟」「進化」をテーマにチームを成長させてJ1昇格を果たした。

満を持して挑んだ「ちばぎんカップ」では、昨季J1で2位だった柏に攻守で圧倒され「完敗」と語るほどだった。それでもすぐに前を向いた。J2時代から築いてきた攻守に積極的な戦い方は否定せず、選手、スタッフがトレーニングに励んだ。「慶行さんのサッカーが自分たちに染みついている」とDF日高。愚直に歩んできた先に、うれしい白星が待っていた。

 一戦必勝で百年構想リーグを戦う千葉。「今日の勝利は自分たちに自信を与えてくれた」と指揮官。長いJ2生活を経て積み重ねてきたものが花開き、千葉のJ1での第2章が力強く幕を開けた。(綾部 健真)

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