将棋のNHK杯テレビ将棋トーナメント決勝が8日にNHKで放送され、藤井聡太六冠=竜王、名人、王位、棋聖、棋王、王将=が増田康宏八段に勝利し、連覇を達成した。

 藤井は中盤まで厳しい状況が続いたが、逆転で勝利。

「途中で苦しい展開を強いられてしまったけど、最後まで細いチャンスをものにできたかな」と振り返った。

 2年連続3回目の優勝となったが「連覇(がかかっている)ということ自体は全く意識せずに臨んだ」。結果が決まり「今期のNHK杯、全体を通してだと決断よく、積極的に指していくことができてよかったかなという風に感じている」と充実感を漂わせた。

 タイトル保持者として王将戦、棋王戦の2つの番勝負と並行しての対局。収録の行われた2月13日現在で王将戦は1勝2敗、棋王戦は0勝1敗と苦しんでいたが「前期もかなり近い状況での対戦もあったし、意識せずに1局に集中できればと思っていた。(影響は)ないというのが正直なところ」と切り替え。

 一方で、今期はNHK杯に加え、JT杯、朝日杯と早指し棋戦での優勝が目立つ。「きわどい勝利だったり、苦しい勝利もあったけど、全体としては以前よりも決断良く指すことを意識するようになった。成績として上向いてきているところはあるのかな」と実感。

 今後の課題を「ちょっと長い持ち時間の棋戦で結果だけではなくて内容的にも苦戦しているかなと正直に思うので、内容そのものは上げていかなくてはいけないのかなと思っています」。「先手番の時とかなり勝率に差がある状況。後手番の時に終盤の指し方をもうちょっと工夫しなくてはいけないかな」と後手番の強化を誓った。

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