元祖入れ墨ボクサーとして注目を集め、日本タイトルにも挑戦した元日本ライト級1位の大嶋宏成さん(51)が会長を務める「大嶋拳闘倶楽部」のオープニングセレモニーが8日、東京・板橋区大山東町の同ジムで行われた。ガッツ石松さん(元WBC世界ライト級王者)、渡嘉敷勝男さん(元WBA世界ライトフライ級王者)、畑山隆則さん(元WBA世界ライト級王者)、竹原慎二さん(元WBA世界ミドル級王者)、山中慎介さん(元WBC世界バンタム級王者)ら歴代世界王者を含め、約250人が参加し、盛大に行われた。

夢だったジムがようやく実現した大嶋会長は「ここまで来るのに長い道のりだった。感無量です」と9日のオープンが待ちきれない表情を作った。

 大嶋会長は2019年にプロ育成のジムをオープンしようと計画していたが、新型コロナウイルスの感染拡大ですべてがストップ。それでもボクシング界復帰への情熱は冷めず、昨年5月に後援者の後押しもあり、ジムオープンへとこぎ着けた。究極の目標は世界チャンピオンを作ることだが「子供たちが安心して過ごせる場所を提供したい」と言葉に力を込める。

 15歳の時、友人らが高校に進学すると、何もすることがなく1人駅前でふらふらしているところに声をかけられ、ついていった先が組の事務所だった。話し相手ができたことで、人生が楽しくなったと勘違いし、その後、少年院での生活も経験。自分のようになる子供を1人でも減らしたいと、ジムを安心して過ごせる「居場所」にしたいと願う。

 プロデビューするにあたり、両胸の入れ墨を消すために、太ももとでん部の皮膚を移植した。2000年2月には、日本ライト級王者リック吉村(石川)に挑戦したが、健闘むなしく判定負け。引退後の2012年には東京・上井草に居酒屋「いきや」、23年末には同地に立ち食いそば店もオープンし、多忙な日々を過ごすが、「当分は、ジム中心の生活です」と後進の指導に集中する。

 ◇大嶋 宏成(おおしま・ひろなり) 1975年1月7日、茨城・結城市生まれ。

51歳。22歳の時に輪島功一スポーツジムからプロデビュー。98年全日本新人王獲得。2000年2月に日本ライト級王座に挑戦したが失敗。その後、階級を上げ東洋太平洋スーパーライト級、日本同級王座に挑むが、いずれも王座獲得ならず。身長180センチ、ボクシングスタイルは右ボクサーファイター。プロ戦績は21勝(13KO)5敗1分け。家族は妻と一男。

 ◇大嶋拳闘倶楽部 東京都板橋区大山東町58―8 大山新世ビル2F 東武東上線・大山駅下車1分。

編集部おすすめ