◆オープン戦 阪神2―3巨人(8日・甲子園球場)

 巨人・石塚裕惺内野手が「9番・DH」で2月23日の楽天戦(那覇)以来、13日ぶりにスタメン出場したが、2三振を含む4打数ノーヒットに終わった。スポーツ報知評論家の金村義明氏は、タイミングが取れずにスイングが小さくなっていることを指摘。

ファームで打席に多く立ち、本来の打撃を取り戻すことを提言した。

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 石塚は可能性を秘めた素晴らしい選手だ。ただ、現状は大きく弓矢を引くような“割れ”がつくれずに、スイングが小さくなっている。本人は振っているつもりだろうが、7回は右飛で9回も中飛。左翼線に引っ張るような力強い打球が出てこないと、レギュラー定着は厳しい。

 宮崎キャンプでフリー打撃やロングティーを見た時は、圧巻の飛距離に驚かされた。緩いボールだとしっかりタイミングを取って鋭い打球を放つことができるが、実戦では同じようなスイングができていない。ましてや1軍では投手のレベルが違う。2月序盤は打てていたが、この時期になると、ピッチャーが仕上がってきて、先発ローテ、セットアッパークラスも登板してくる。速くてキレのある真っすぐに対応できないから迷いも出ている。

 1打席目は伊原の内角直球にタイミングが合わせることができずに見逃し三振。2打席目も木下の初球、2球目のスライダーを見逃して、続くストレートに遅れて空振り三振。

技術面だけでなく、精神面でも追い込まれている印象だし、2軍でもう一度、フルスイングを取り戻すべきだろう。

 打席数が少なかったとはいえ、高卒1年目の昨季の打率3割2分7厘(イースタン・リーグ)は立派な数字。潜在能力が高いのは間違いない。振る力、飛ばす力はあるし、一番難しいポイントと言えるが、あとはタイミングだけ。始動を早くして、初球から仕掛けていけるようになれば、一気に飛躍するはずだ。(スポーツ報知評論家)

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