◆名古屋ウィメンズマラソン(8日、バンテリンドームナゴヤ発着=42・195キロ)

 昨年の東京世界陸上代表の佐藤早也伽(積水化学)が2時間21分56秒で日本勢トップの2位だった。連覇を達成したシェイラ・チェプキルイ(ケニア)にわずか2秒届かなかったが、ゴール直前までデッドヒートを繰り広げた。

佐藤を含め、6人が28年ロサンゼルス五輪の代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」(27年10月3日、名古屋)の出場権を獲得した。

 スポーツジャーナリスト、1984年ロス五輪日本代表の増田明美さん(62)が佐藤の粘りの走り、風の強いコンディションでのレースについて解説した。

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 佐藤早也伽さんが大好きなのは「うさまるちゃん」ですが「驚異的な粘りのうさまるちゃん」に成長しました。ケニアのチェプキルイ選手に最後の直線までついていった。よく粘りましたよね。今までだったら、もう少し前に引き離されていたと思います。走りにも安定感とキレがありますし、最後の速いペースの中でのスタミナ維持がすごかったです。

 すごい風の中のレースでMGCの出場権を6人が取りました。全体的にレベルが上がりましたよね。体が小さい私も当時、風は苦手でした。同じ150センチという身長でも、野口みずきさんはウェートトレーニングでスクワットを70キロ上げていたくらい、体が筋肉質。ゴムまりみたいに、弾むように走る野口さんみたいなタイプだったら、風もそんなに影響がないと思います。

私は腹筋が強かったけど、体全体の筋肉が強かったかというと、そうでもなかったですね。今回のレースで、マラソンは自然の影響をもろに受けるものだと改めて感じました。

 15キロまで、田中希実さんがペースメーカーを務めました。さすが田中希実さんですね。緻密(ちみつ)。クレバーな、聡明な田中希実さんらしいペースメイクでした。ペースメーカーを経験して、ロサンゼルス五輪の後くらい、マラソンもいよいよかなと思います。あのスピードを持ってのマラソン、見てみたいですね。(スポーツジャーナリスト、1984年ロス五輪日本代表)

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