第56回静岡県中学選抜大会の決勝が8日、島田球場(静岡・島田)で行われ、浜松開誠館が入野との「浜松対決」を3―1で制して初優勝した。開誠館は3回無死満塁で4番・小林夢瑞絆(ゆずき、2年)が左前打を放ち2点を先制。
2点リードの最終回に2安打を許し、2死ながら二、三塁のピンチ。ここでマウンドの山田が気合を入れ直し、「慌てるな」と自分に言い聞かせた。主将の県(あがた)慶一郎捕手(2年)のサインは真っすぐ。高めに投げ込み、空振り三振を奪うと、エースは「ヨッシャーッ」と雄たけびを挙げた。駆け寄った県も「変化球で逃げようかとも思ったけれど、サインを信じて渾身(こんしん)の1球を投げてくれた」と山田をたたえた。
苦しかった。連投で球が走らず、いつものような空振りが取れない。初回1死二塁、2回1死二、三塁とピンチの連続。だが「捕手がうまくリードした」と下河辺裕生監督(48)。頼れる主将が変化球を増やし、狙い球を絞らせなかった。
そんな力投に打線が応えた。
「ベストを尽くそうと考えていました。優勝はうれしい」と101球で完投の山田。賞状を手にした県も「最高です!」と笑顔を輝かせた。全国につながる今後の大会に向けて、弾みがついた。(里見 祐司)










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