大相撲春場所初日(8日・エディオンアリーナ大阪)

 東前頭筆頭・若隆景(荒汐)が、横綱・大の里(二所ノ関)を押し出し、初金星を挙げた。過去2勝7敗の相手に、低い姿勢で右を差し、引いてくるところを一気に押し込んだ。

 会心の相撲で大の里を撃破した。左おっつけで右差しを封じ、たまらず相手が引いたところを一気に押し出した。「集中して土俵に上がれた。思った通りに取れた」。三役経験豊富な実力者は、意外にも初めての金星獲得。31歳3カ月での初金星は、年6場所制となった1958年以降初土俵の力士で9番目の年長記録となった。

 関脇だった昨年秋場所で大関取りに挑んだが、届かず。首や肘のけがにも悩まされたが、先場所は3場所ぶりに勝ち越し、東前頭筆頭まで番付を戻した。今場所は濃紺の締め込みを新調して心機一転。館内の大歓声を浴び、「初日からいい相撲が取れて良かった。気を引き締めて、一番一番自分らしい相撲を取っていきたい」と静かに決意した。

 「自分の思った、いい相撲が取れた」と納得の表情。

三役を長く務めるなど、初めての金星は意外だ。場所前は、右肘痛で出場も危ぶまれたが、会心の勝利。「一番一番、自分らしい相撲を取りたい」と、自分に言い聞かせるように話した。

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