プロフィギュアスケーターの羽生結弦さん(31)が座長を務めるアイスショー「羽生結弦 notte stellata 2026」の2日目公演が8日、宮城・セキスイハイムスーパーアリーナで行われた。11日で東日本大震災から15年。

羽生さんはオープニングで「言葉も、国境も、地区も、地方も超えて、話さなくても、手を取り合わなくても。みんなが復興を頑張ってきたように、今もまだ頑張っているように、つながりを、絆を感じられるよう、僕たち一人一人が皆さんの星となって、希望となって演技を届けていきます」と語りかけた。

 4年連続4度目の開催となる今年、坂本龍一さんが東日本大震災の被災地の若者と立ち上げた東北ユースオーケストラをスペシャルゲストとして迎えた。「Happy End」、「八重の桜」の2演目をコラボ演目として披露している。カーテンコールの「Etude」でも共演。生演奏と会場の手拍子に乗って軽快に踊り、この日も笑顔で締めた。

 東北ユースオーケストラは2011年の東日本大震災直後から続いた、坂本龍一さんと被災地の子どもたちの音楽の交流をきっかけに誕生した。岩手、宮城、福島の小学生から大学生までが所属する約90人の混成オーケストラで、今回は50人が参加。東北から音楽を通して感動を伝えていきたいという強い思いが、活動の源になっている。

 ともに宮城県出身で、1期生の鈴木南美さん(21)と2期生の千葉愛子さん(22)は前日7日の公演後の取材で「すごく楽しい。音楽っていいなって思えた」と声をそろえた。鈴木さんは「リハーサルでも、羽生さんと合わせる時に、少し滑りとかを見させていただいて、すごく楽しそうに踊られていて、弾くのも楽しかった」と笑顔だった。

 会場がある利府町出身の鈴木さん。「15年たつんですけど、3月が近づいてくると考えさせられるものがある。こういう機会をいただいて、ここで演奏することで、自分の思いをここに乗せることもできた。羽生選手と一緒に演奏して、すごく考えさせられるものがあるというか、本番を終えてみて、リハーサルの前とも違う気持ちが出てきた」と話していた。

 千葉さんは、羽生さんと同じ仙台市出身。羽生さんの被災地での活動を、ニュースなどで見てきた。「何が東北のためにできるかな、っていうことは、この東北ユースでの10年間の活動を通して考えてきたこと。今回のアイスショーを通して、自分にできることって、もっといろいろあるんじゃないかなって、いろんな可能性を感じることができた」と口にした。ショーは9日に千秋楽を迎える。(高木 恵)

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