◆スピードスケート 世界選手権 最終日(8日、オランダ・ヘーレンフェイン)

 オールラウンド部門が行われ18年大会覇者の高木美帆(TOKIOインカラミ)は3位に入った。今大会が現役ラストの大会。

優勝は逃したが、表彰台が決まると両手を高く突き上げて喜びを表した。スケート大国のオランダで4種目を完走し、リンクに別れを告げた。

 7日の500メートルでは2位に0秒84差をつけて1位に。3000メートルでは7位となり、前半を終えて首位に立っていた。この日行われた世界記録を持つ1500メートルは、序盤から速いペースで飛ばし300メートル通過は全体1位の25秒11で通過。その後もスピードを落とさず、課題としてきた最終周にもラップタイムをキープし1分53秒48で2位に入った。ゴール後はうなずき右手でガッツポーズも作る納得の滑りで、こだわり続けてきた種目を笑顔で終えた。ラストレースとなった5000メートルは普段滑らず、スタミナものこらず6位に。逆転を許し総合順位は3位となった。

 高木は10年にバンクーバー五輪に初出場。「スーパー中学生」と呼ばれ一躍脚光を浴びた。18年平昌五輪では団体追い抜きで金メダルを含む3個のメダルを獲得した。

22年北京五輪では1000メートルで金メダル。銀メダルも3つ手にした。2月のミラノ・コルティナ五輪では3つの銅メダルを獲得した。本命の1500メートルでは6位に悔し涙。「挑戦は終わった」と語っていた。

 五輪期間中、進退については「今は考える余裕がなくて未定」と話していた。だが、今大会開幕直前の4日に自身のインスタグラムで、今季限りで現役を退く意向を表明した。「私のスケート人生の一区切りとなる瞬間をここまで応援してくださった皆さんとともに迎えたい」とファンへの思いを込めてこのタイミングでの発表となった。会場だけでなく、日本から見守ったファンにも最後の雄姿を届けた。

編集部おすすめ