大相撲春場所2日目(9日、エディオンアリーナ大阪)

 横綱・大の里(二所ノ関)が苦しい連敗スタートとなった。立ち合いで小結・熱海富士(伊勢ケ浜)に当たり、得意の右を差し込んだ。

だが、左でのおっつけが効果を発揮せず逆に右上手を許した。前に出られないと下手を切られて、引いてしまい、寄り切られて土俵下へ。過去6勝1敗の相手に先場所に続き敗れ「バラバラだった。立ち合いから相手の優位な形にさせてしまった」と唇をかんだ。八角理事長(元横綱・北勝海)は「左が使えておらず、動けていない。これから頑張っていくしかない」と指摘した。

 初日から2連敗は関脇だった24年名古屋場所以来で、横綱昇進後は初めて。実際に優勝制度ができた1909年夏場所以降、連敗で滑りだして、優勝した力士はいない。同場所や新大関だった昨年の初場所で、序盤戦を終えて2勝3敗から中盤戦に4連勝するなど優勝争いに絡む巻き返した実績はある。本人も悔しさをにじませつつも「まだ15日間長いので、一日一番しっかり集中してやっていきます」。先場所のようにケガを悪化させたわけではなく、追い込まれた表情ではなかった。

 昨年の九州場所で痛めた左肩の状態は完璧とはいえないが、場所前には「先場所よりはいい」と手応えもある。

審判部長の高田川親方(元関脇・安芸乃島)も「圧力、出足がまだ出ていない。明日以降修正してくるでしょう」と心配はしていない。3日目に初顔合わせで、3日に部屋で10番取った身長177センチ、121キロの幕内・藤ノ川(伊勢ノ海)と対戦する。「稽古は自分がやってみたかった相手」と自ら持ちかけて実現。小兵は得意としており、稽古では圧倒。しかも事前対策もバッチリ。勝てば流れに乗れるはずだ。(山田 豊)

編集部おすすめ