◆プロボクシング ▽日本フェザー級(57・1キロ以下)王座決定戦10回戦 〇同級1位・岡本恭佑(判定3―0)同級2位・嶋田淳也●(3月9日、東京・後楽園ホール)

 日本フェザー級王座決定戦で、同級1位・岡本恭佑(22)=HKスポーツ=が同級2位・嶋田淳也(28)=志成=を3―0の判定で下し、新王者となった。

 HKスポーツジム創設19年目で初の王者となった岡本は、リング上で「このベルトを会長に巻けてよかった」と桑原秀彦会長に感謝。

すると桑原会長は「勝ったら歌を歌うと決めとった」とこの日が22歳の誕生日だった岡本からマイクを奪い、「ハッピーバースデー、トゥーユー」と誕生日の歌を涙ながらに熱唱した。会長は試合後の控室で「勝ったら歌おうと思っていたが、泣いてまうとは思わんかった」と照れ笑いを浮かべた。

 阿部麗也(32)=KG大和=の王座返上で空位となってベルトを争った一戦。序盤からジャブを丁寧について距離を支配。最後まで主導権を譲らず、ジャッジの採点は2者が98―92、1者が99―91と大差がついた。

 岡本は「正直、判定では負けると思っていた。倒すしかないと思っていた。途中採点(3~5ポイント差のリード)でも取られていると思ったら僕だった。今回ばかりは勝つためにやってきたので、勝ってよかった」と安堵の表情。「一度負けた時に会長が何とも言えない表情をしていた。一生こういう顔をさせたくない。そのためにはベルトを巻くしかないという思いだった」と達成感をかみしめた。

 タイトル初挑戦の岡本は、2022年度の全日本同級新人王を獲得。昨年3月には、井上尚弥(大橋)の世界王座に挑戦したこともある元IBF世界バンタム級1位マイケル・ダスマリナス(フィリピン)に5回TKO勝ち。地元・北九州市でタイトル戦開催も可能だったが、興行に不慣れな会長の負担を慮った岡本が「東京でやりたい」と後楽園ホールでの勝負を望んだという。岡本は「自信があるから東京に来た」とうなずき、「初防衛戦は北九州でやりたい」と語った。

 「ここがスタートライン。また頑張ります。次は世界のベルトを」と世界を見据えた新王者。「阿部麗也とやりたい」と、5月2日に東京ドームで下町俊貴(29)=グリーンツダ=とフェザー級10回戦を戦うWBC&IBF同級7位・阿部との対戦を切望した。

 戦績は、岡本が12勝(7KO)1敗1分け、嶋田が9勝(3KO)1敗1分け。

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