◆オープン戦 ソフトバンク―巨人(10日・宇部)

 巨人の石塚裕惺内野手(19)が、宇部で「熱男」になった。

 ソフトバンク戦の試合前練習。

フリー打撃中の守備練習で三塁に入ると、阿部監督が打撃ケージの横から自らノックを打った。

 「お願いします!」と呼ぶ石塚に対し、阿部監督は二度三度、耳に手を当て、聞こえないポーズでさらなる大声を促す。「お願いしまーす!」と絶叫すると、うなずいて“合格点”を与えてノックを打つ。同様のやり取りは複数あった。

 「お願いしまーす!」、「よろしくお願いしまーす!」と元気よくボールを呼ぶ石塚に対し、阿部監督は約30分間ノックを打った。

 声だけでなく、途中に送球のアドバイスも交えながら愛のノックとなった。

 高卒2年目の19歳に対して阿部監督は、前日9日には「石塚は19歳だから。それでバカスカ打てって言ったって無理じゃん。何でアピールしていくのって、若さでしょ。練習でどこにいるか分からないから。『もういっちょお願いしまーす!』とか。そういうの出していこうぜって。

「マッチ(松田宣浩さん)みたいにずっと『わあ』って言っていればいいんだよ」と話していた。

 ここまでオープン戦打率1割4分3厘だが、細かく結果を問うつもりはない。結果を気にせず、明るくフレッシュさを出してほしいとの言葉だった。一夜明けて早速、阿部監督自ら密着して、明るさを引き出した。

 この日の石塚はノック中に笑顔も見せながら終始、ハッスル。終了後には「ありがとうございました!」と阿部監督に大きな声であいさつして最後まで元気いっぱいだった。

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