スピードスケート女子の高木美帆(TOKIOインカラミ)が10日、オランダで行われた世界選手権から成田空港に帰国した。「一区切りとする」と臨んだ最後の試合はオールラウンド部門で3位に入った。

現役ラストレースを終え、「まだ実感が湧かないところはある」と現在の心境を語った。

 世界選手権では4種目に出場。500メートルでは1位となり、世界記録を持つ1500メートルでも2位に入った。「久しぶりに自分らしいレースができた。最後に滑る1500メートルでそういうレースができたことは一番うれしかった」と充実した表情で話した。

 最後の5000メートルを滑り終え表彰台が確定してからは、オランダのファンから大歓声が起きた。「あの時間は、自分にとってこれからの人生で特別なものになる。この大会をあの土地で滑ることもうれしいことでもあった。最後まで挑み続けなければ4本滑れない。最後の最後まで戦うことを味わわせてくれた。滑ることを決めて良かった」と感慨深く振り返った。

 2018年には日本勢初の総合優勝を果たした大きな大会。

「五輪と同じくらい憧れたり、求めたりした大会」と位置づけていた舞台だという。「選手権で勝っていく人たちを見て強さに憧れた。自分を強くしてくれた大会。五輪と同じくらい強い意味を私の中に生み出してくれた」と自身にとって大きな大会だったと振り返った。「生きる伝説」と紹介され、レース後には引退セレモニーも行われた。高木の残した功績は今後の世界のスケート界でも語り継がれていくだろう。

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