就職活動を控えた大学生が志望する業界として、IT関連分野の人気が高まっていることが分かった。学生が業界を選ぶ際には仕事内容よりも給与や待遇を重視する傾向も見られ、安定した収入や働き方への関心が強いことが浮き彫りになった。

 株式会社マイナビは、2027年卒業予定の大学生・大学院生を対象に「大学生志望業界ランキング」を調査し、その結果を公表した。調査は2026年2月に実施され、全国の大学生・大学院生983人から回答を得た。

 学生に第一志望の業界を聞いたところ、文系では「官公庁・公社・団体」が11.6%で最多となり、次いで「ソフトウエア・情報処理・ネット関連」が11.5%だった。理系では「ソフトウエア・情報処理・ネット関連」と「繊維・化学・ゴム・ガラス・セラミック」がともに10.7%で最多となり、文系・理系ともにIT関連業界が上位に入る結果となった。

 IT業界を志望する理由としては、「ITは成長の余地があると先輩から聞いた」「業界の成長性と自分の特性が合うと感じた」など、将来性や成長環境を評価する声が挙がった。

 また、業界を選ぶ際に重視するポイントでは、「給与・待遇」が48.8%で最も多く、「休日・休暇・労働時間」が44.9%で続いた。仕事内容そのものよりも、待遇面や働き方の条件を重視する学生が多い傾向がうかがえる。

 調査担当者は、IT業界の平均年収が全産業平均を上回ることも学生の関心を集める要因と指摘する。経済産業省の調査では2030年に最大約79万人のIT人材不足が見込まれており、企業にとっても学生の関心が高い現状は人材確保の面で追い風となりそうだ。

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