スピードスケート男子の新濱立也(高崎健康福祉大職)が10日、オランダで行われた世界選手権から成田空港に帰国した。スプリント部門に出場し、8位でシーズンを終えた。

昨年4月の交通事故による顔面骨折など多くの試練を乗り越えた今季を「無事にシーズンを終えられて良かった」と総括した。

 今季はミラノ・コルティナ五輪500メートルで6位入賞。最終戦の同種目でも2本目では4位と健闘した。だが、「海外勢の若手に比べたらタイムの差はある。そこを詰めるには技術、道具でいろんなことを考えないと」と課題を口にした。

 4年後の五輪を目指し、再スタートを切る。「まずは今の自分より強く、速いスケーターになりたい」と目標を掲げた。今季はスタートで思うような滑りができず、もどかしいレースも多かった。「限界値は感じていない。確実に成長できると感じている」と自信をのぞかせた。

 日本スケート界では長年引っ張ってきた高木美帆(TOKIOインカラミ)が現役引退。「自分も(現役引退の)カウントダウンが始まってるのは、美帆さんの引退を目の当たりにして感じた」という。

30年冬季五輪で出場がかなえば33歳。ベテランの域に差しかかってきたが「引っ張るというよりも、新しい日本の代表の姿を作っていければ」と今後に向けて話した。

 一方で日本男子はミラノ五輪でメダル獲得はできず、入賞も新濱と団体追い抜きの2つのみにとどまった。「海外勢に置いていかれてるのが現状。上の世代が抜けることは女子のレベルが下がってしまうのは間違いなくあると思う。どうにかしないといけない問題に直面すると思う」と今後へ向けて危機感を募らせた。ミラノ五輪では男子最年長として出場。次の4年間も見据える500メートル日本記録保持者は「頼られれば助言なりをして、救いの手をさしのべないといけないな」と日本チームをけん引していく構えを示した。

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